NHKニュースに対するBRCの決定
放送と人権等権利に関する委員会(BRC)が、2007年1月29日のNHK総合テレビの午後9時00分からのNHKのニュース報道は公平・公正を欠き、放送倫理違反があったと6月10日に発表しました。委員会決定第36号であり、ここをクリックするとその文書が読めます。
その不公正があった報道とは、6月10日に私の昨年3月21日のブログで取り上げた、日本(バウネット)、韓国、北朝鮮、中国、台湾、フィリピン、インドネシアのNGO7団体他が開催した女性法廷のNHKのETV2000の報道に関する東京高裁の2007年1月29日の判決についての報道でした。
昨年3月21日に取り上げたこともあり、少し書いてみます。
1) NHKの報道は外部影響力を受けやすい
残念ながら「NHKの報道は外部影響力を受けやすい。」と思いました。何故なら、私の2007年1月30日のブログ 「あるある」とNHKの最後に、2007年1月29日 19時31分と記録されているNHKニュースの文章が残っています。多分これが「NHKニュース 7」の報道であったと思われます。
NHKニュース7では、NHKの見解も述べていますが、原告側のコメントも伝えていたのです。ところが、9時のニュースは、安倍晋三と中川昭一のコメントを報道し、バウネットとその弁護士のコメントの報道を落としたのです。たった2時間で、ニュースの中を変えてしまったというお話です。
NHKには倫理がないと思います。BRCの決定文によると、NHKの説明は「テレビ放送では、新たな情報やニュース素材が入ってきた場合、後の放送で当初の放送とは異なった扱いをすることは通常行われていることであって、政治家二人の談話は、「ニュース7」の放送後に入ってきたものであり、これを受けて本件放送を構成したことは通常の編集判断であって、これによって公平性に問題を生じるようなものではない。」と言っているようですが、私は、この言葉は犯罪者の言葉を感じます。
2) BRCが判断したこと
BRCの決定文から抜き出すと、以下の文章に代表されると思います。
裁判の相手方であった申立人らの見解に何ら触れることなく、自らの解釈だけを伝え、さらに介入が疑われた二人の政治家のコメントだけを放送したことは、被申立人自身が掲げる上記の自主的規範に照らしても、本件放送において申立人らに対し公平・公正な取扱いを欠き、放送倫理違反があったといわざるを得ない。
3) 政治家2人の介入
NHKは政治介入がなかったと言っているが、介入という言葉の定義をせずに議論しても無駄なだけ。実は、NHKの日本語は言語明瞭意味不明のことが多いと思っています。例えば、国という言葉をよく使っていますが、私は普通は政府という言葉に置き換えて理解しているが、そうでない場合もある。公共放送という訳の分からない言葉もよく使っておられます。
そこで、政治家の介入ですが、私の3月21日のブログに書いたように、放送総局長他が安倍晋三と面談したのが2001年1月29日午後でした。そして、翌30日の出来事は、番組制作局長が、NHK会長室において、会長と本件番組について話し合った後、放送総局長室を訪れ、放送総局長とともに再度修正された台本を読み合わせて検討した上、教養部長に対し「自民党は甘くなかったわよ。」と発言した後、元兵士と元慰安婦女性2人の証言シーン等3分の削除を指示した。
そして、通常の44分より短いETV2000の40分版の番組を完成させたのです。これが、高裁が認定した事実です。最高裁の判決は6月12日です。気になりますね。
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コメント
はるかはるか昔ですが、「暮らしの手帖」がテレビ番組についてアンケートを採ったことがあります。(たぶんもう35年くらい前)
そのとき「偏向している」と言うことで問題がある番組ナンバー1と認定されたが「NHKニュース」でした!
つまるところ、はるか昔から、NHKニュースの体質というか上層部の体質は変わっていないのでしょう。
投稿: 山口(産婦人科) | 2008年6月11日 (水) 21時04分
山口(産婦人科)サン
コメントありがとうございます。7時のニュースと9時のニュースという、たった2時間の差で同じ出来事について伝えたニュースが変わってしまったのに驚いてエントリーを書いてしまいました。
投稿: ある経営コンサルタント | 2008年6月11日 (水) 21時46分