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2008年8月24日 (日)

銚子市立総合病院閉鎖の決定

自治体病院の経営指標の実績を9回にわたって書きましたが、その間に銚子市立総合病院の閉鎖が決定したとのニュースがありました。

千葉日報 8月23日 市議会 休止2議案可決 民間経営で再開検討へ 銚子市立総合病院

銚子市議会(定数二六)は二十二日、市立総合病院の診療業務休止に伴う条例制定案、病院事業会計補正予算案を、否決すべきとした二十日の教育民生委員会の判断を覆し、賛成一三、反対一二で可決した。無記名投票による一票差の可決により同病院の休止が正式に決まり、同市は民間経営による再開を検討していく。

市長による休止のお知らせは、7月7日付で出されており、22日の市議会における休止2議案の可決は、休止に伴う条例制定案、病院事業会計補正予算案の可決であるようですが、もう後戻りはあり得ないということと理解します。

銚子市立総合病院の経営指標の実績はその3にありますが、次に抜き出しました。

0808

ごく普通程度の数字に思えてしましいます。この数字以外に医師確保が困難になっていることがあるとのことですが、例えば日経 8月23日 銚子市議会、市立総合病院休止を可決 地域医療の維持課題の記事は、「2007年度末の累積赤字は18億4000万円に増加した。一般会計からの繰り入れも限界に達していたという。」とありますので、赤字金額だけからすると2006年度末が16億円だったので、2.4億円の累積赤字増です。

医師確保ができなければ、当然病床利用率は低くなる。医業収入は減少する。赤字は増加する。悪循環ですね。

平成18年度末累積赤字額が大きい自治体病院を5番目まで、抜き出しておきます。

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次は、平成18年の1年間の経常赤字額が大きかった病院を5番目まで、抜き出します。

Worst2006loss

医療機関のみの取り組みで解決すると思わないし、民営化で解決するならとっくの昔に解決していたと思うし、地方自治体レベルのみでは限界があり、日本全体として解決を求めていく必要があると思います。

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