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2009年1月25日 (日)

ライブドアの株主への賠償責任

株式会社LDH(旧ライブドア)がフジ・メディア・ホールディングス(旧フジテレビ)に310億円払うことで和解が成立したとのニュースがありました。

日経 1月23日 旧ライブドア、フジに310億円支払い 株急落巡り損害賠償和解

フジの要求額が345億円であったことから、90%の額をLDHは認めたこととなります。

元ライブドア株主で株価下落により損失を被った株主はフジTVのならず、大勢存在するのであり、同様にLDHに損害賠償を求めています。しかし、これに関しては日経には、「LDH個人や法人の株主からも賠償請求訴訟を起こされているが、同訴訟は今後も争う方針。」と書かれています。ちなみに、法人や個人関係の損害賠償訴訟に関するニュースとしては、以下があります。

朝日 2008年6月13日 株主に95億円賠償 ライブドアに支払い命令
産経 2009年1月22日 ライブドア個人株主訴訟が結審 判決は5月21日

思うのは、フジTVは他社や一般株主よりライブドアの内容を知っていたはず。即ち、ライブドアがラジオ局のニッポン放送の発行済み株式35%取得を発表したたのが、2005年2月8日でした。(読売 2005年2月8日 ニッポン放送株 ライブドアが35%取得)その結果、2005年4月19日にフジTVとライブドアは提携合意を発表した。フジTVが440億円をライブドア資本金として払込み、さらにはライブドアが取得したニッポン放送株を約1000億円でフジTVが購入する。1474億円というバカみたいな巨額をフジTVはライブドアに払ったのです。(読売 2005年4月19日 フジ1474億円負担 ライブドアと和解

1474億円払う時に、相手のことを普通であれば調査します。ライブドアから金額を闇雲につり上げられたが、日枝氏他が自己保全のために、手切れ金として、それに応じていったとも考えられなくはないですが。推測に過ぎませんが、いずれにせよ、このあたりは、常識外れの気がします。提携するなら提携する価値があるか、相手の会社の能力等様々な調査をするのが普通です。

ライブドアやホリエモンのことを考えると、強欲やくざ(資本主ではありません)と思えるのです。今回LDHが310億円も支払えるのは、LDHが資金を保有しているからであり、昔、ホリエモン達が自社株をあたかも価値があるかのように偽装して手に入れた金がLDHに未だ残っているからです。フジTVに賠償金を払うことに異存はありません。フジTVのみならず、ライブドア株式で損失を被った多くの人達にも、賠償金を払ってあげて欲しいと思います。フジTVには、要求額の90%を認めたのですから。

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