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2009年10月 7日 (水)

八ッ場ダムなくても心配ありません

但し、台風18号の話です。将来の話は、データに基づく分析が必要です。次の読売の記事のように、台風18号による豪雨と洪水が心配されているので、八ッ場ダムが今回の洪水対応に必要かを考えてみました。

読売 10月6日 台風18号、非常に強い勢力保ち8日上陸の恐れ

心配がないとした根拠は、8月25日の八ッ場ダムを考えるに書いた利根川水系10ダムの現在の貯水水位と貯水量を調べ、満水までの余裕貯水量をチェックしました。その結果は、次の表の通りです。(10月7日午前0時現在)

Tonedam200910

4億3千万立方メートルの余裕があるのです。八ッ場ダムの洪水調節能力が6千5百万立方メートルですから、その6.6倍の洪水調節能力が利根川に関しては、10ダムにより存在しています。

もっとも、吾妻川には、ダムがないので、吾妻川に大雨が降ったらどうなるかですが、他の利根川本流、奈良俣川、神流川、鬼怒川等でも全く降らないわけはないのであり、吾妻川により多く降水があった時は、他の川のダムからの放水量を小さくし、吾妻川から大量の雨水が流れてきても河川水位が堤防を超えたりしないように、他の川の流量を調整することで対応が可能です。

利根川10ダムでも、この時期における貯水量が、今年は多少少なくなっていました。従い、台風の大雨に対しては、万全に近い状態にあります。データで示す以上の保証はできませんが、どうぞご安心ください。なお、今年に関して貯水量が少し小さくなっていたのは、大雨台風を予想して国交省の河川事務所がコントロールをしていたのかどうかについて、私は分かっていません。そうかも知れませんし。何とも言えません。言えることは、ダムも使い方によっては、充分役に立ちますということです。

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