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2010年3月21日 (日)

NHK特集 “暗闇の世界”で生きられますか

本日のNHK特集が、「命をめぐる対話 “暗闇の世界”で生きられますか」を放映していたからと思いますが、このブログで2008年10月 8日に書いたTV報道の素材負け? 人工呼吸器の取り外しにアクセスを頂いております。

NHK特集は、50分番組であるので、「素材負け」とするには酷で、それなりに取り上げていました。但し、問題を本当に掘り下げることができたのか、このブログで1年半前に取り上げた問題を、さらに新たな観点で、映し出したかは、私にとっては、疑問が残ります。

1年半前に、どうであったかの自信はないのですが、現在は在宅医療で使用できる人工呼吸器があります。在宅医療の良い面は存在します。一方で、在宅医療を支援する体制ができていることが必要です。肺炎等になり緊急に入院をする必要が生じることもあります。また、人工呼吸器は機械であり、故障することもあり得ます。

医療とは、多くの事項が絡み合っています。例えば、NHKは患者と共に生きる暖かい家族を取り上げていました。しかし、現実には、全てが常にそうとは限りません。人間のドロドロした部分が出てくることもあります。一方、他の先進国では、どのようになっているでしょうか?参考とすべき点はどうか、実は、多くを知りません。そして、宗教観も関係すると思います。

だから私は言います。NHK特集は重要なことを取り上げました。しかし、「NHK特集が取り上げたことが、全てではない。」このブログで書いた中では、最高裁による上告棄却の2009年12月 9日の川崎協同病院事件医師有罪確定も頭に浮かびます。

医療は、幸せな一生を過ごすための手段です。目的ではありません。よりよい幸せになるように、育てていくべきと思います。

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