厚生労働省元局長村木厚子氏に望むこと
土曜日にも拘わらず、訪問者数が多く、何故かとLogを見てみると、次の昨年6月18日に書いたエントリーでした。
厚生労働省元局長村木厚子氏に大阪地裁で無罪判決があったことにより、マスコミは、ほとんどが検察・特捜の批判一色であると感じます。そのような中で、「取り調べの可視化推進」を社説で述べていた次の日経が、最も冷静と思いました。
「取り調べの可視化」は、私も賛成します。但し、本事件が、これで終わるかというと、そうではなく、昨年6月18日に書いたように、役所の本物の印鑑が捺印されている証明書が不正に発行されたのであり、あってはならないことである。
裁判継続中の元係長上村勉被告の単独犯行であったとしても、印鑑はどのように管理されていたのかは、問題視されるべきである。本事件に関して、当時の厚生労働省障害保健福祉部企画課での管理体制は、どうであったのでしょうか?通常は、不正がなされないように管理します。例えば、証明書の発行に当たっては、複数の部課・組織や人が関与し、不正がなされないように、本件で言えば、印鑑は誰が、どのように管理していたのでしょうか?刑事犯罪になるかどうかには関係なく、管理体制の不備については厳しく問われるべきと考えます。その結果を公表し、それを踏まえ、改善すべきです。
役所の不正行為とは、極めて恐ろしいものです。民間よりも高いガバナンスが求められ、公務員には、非公務員より、厳しい義務が求められる。
そこで、本エントリーのタイトルである村木厚子氏に望むことですが、無罪が確定したなら、どのように不正が行われ、何故防止できなかったか、何を改善すべきかを指摘し、そして、厚生労働省のみならず、政府のあらゆる省庁部局において、不正が発生しないように、残る役人としての勤務を遂行してもらいたいと思う。現内閣は、村木氏が、そのように働けるようにしてもらいたい。
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コメント
まず、村木様裁判ごくろさんでした。しかしこの事件は組織的犯罪にあたり、私一人心から喜べる結果だったとは思えません。今大方の意見は検察のヅサンさと横暴について取り上げていますことは当を得ていると思います。しかしそれと同じくらい組織的犯罪を取り上げない
風潮は今ひとつ問題があると思います。この際、検察は事件そのもを再調査しなければ判官びいきになります。
それほど、今回の地裁判決の結果は社会的影響が大きいと思います。裁判では一方が完勝といううことはありえないと思います。
投稿: コーラル | 2010年9月11日 (土) 23時27分
コーラル 様
コメントありがとうございます。
私も、コーラル 様と同じ思いです。村木さんの無罪が確定すれば、組織犯罪的部分について、内部の管理体制がどうであったかも含め、検察だけでなく、役所も本腰を入れて調査をして欲しいと願っています。
投稿: ある経営コンサルタント | 2010年9月12日 (日) 16時12分