GDPの分析から見る日本経済
11月15日に2010年7~9月期の四半期GDPの発表がありました。
日経 11月15日 7~9月期実質GDP、年率3.9%増 耐久財が11.1%増
内閣府の発表はここ(pdf)にあります。
1) 四半期GDPのグラフ
2000年以降の四半期GDPの推移のチャートを書きました。
ほとんど変化がありません。常に10-12月が名目では増加するので、デフレ影響を取り除いた実質の季節調整を行ったチャートを見てみます。
2009年1-3月をボトムとして輸出拡大により回復していることが覗えます。それでも、この10年間の増加は、たったの9%です。
2) 1980年移行のGDPの推移
1980年から30年間のGDPの推移を見てみました。なお、支出サイドからではなく、産業分野別の付加価値をベースとしたチャートにしました。産業分野別のGDPデータは国民経済計算確報に記載されており、2008年が最新データとなります。
1997年までは、マイナスになることはなかったことが分かります。1998年からは、ほぼ水平になりました。解りつらいので、1990年を1.0としてチャートを書きました。すると、産業部門により相当の差があることが分かります。
繊維と鉱業は、1990年から始まり、今や1990年の40%以下です。
3) 2004年からの5年間分析
2004年から2008年について同じチャートを作りました。
日本経済は閉塞状況と言われますが、産業によっては、決してそんなことはありません。このチャートでは、金額は掴めないので、2004年から2008年への各産業の付加価値増加額でチャートを作りました。(減少の場合は、マイナスにしています、)
産業分類は日本のSNAにおける経済活動別分類ですが、GDP(付加価値)とは、その産業の販売額と仕入額の差であり、利益、人件費、固定資産の減価償却費の合計額と思って、ほぼ大丈夫です。従い、大きければ、雇用の力も大きいと言えます。ところで、上のチャートは名目GDPの増加額なので、過去5年において雇用増加が可能であった産業が上にあります。一方、下の方は雇用を縮小せざるを得なかった産業です。
成長産業とは何かをよく考え、成長産業を伸ばしていくことが重要と思います。
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