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2010年12月19日 (日)

外交に自信がない現政権

12月17日に政府は「平成23年度以降に係る防衛計画の大綱について」と「中期防衛力整備計画(平成23年度~平成27年度)について」を閣議決定しました。

「島嶼部に対する攻撃への対応」なんて言葉があったりして、中国を意識しているように感じます。日経の次の記事もそんなことを読み取って、書かれていると思いました。

日経 12月18日 新防衛大綱、中国けん制鮮明 海空重視し南西シフト

今後10年間の防衛方針に関する大綱であれば、目先のことより10年間の基本方針を記載すべきであるが、外交に自信がない内閣であるから、島嶼部に対する攻撃への対応と言わなければ、外交問題を国民に批判されるから、これで逃げようとしているように思えてしまいます。日本国憲法の平和主義とは、外交を何にもまして重要視することであると考えますが、この新防衛大綱はずれている気がします。

ところで、「防衛計画の大綱について」という文書は、英文でも発表(SUMMARY OF NATIONAL DEFENSE PROGRAM GUIDELINES, FY 2011-、リンク先ここ)されているのですが、中国について次のように書かれています。

IV. Basic Policies to Ensure Japan’s Security
3 (3) Japan will promote confidence and cooperation with China and Russia.

これに相当する日本語を探したが、次の部分と思います。これって、二枚舌?

この地域の安全保障に大きな影響力を持つ中国やロシアとの間では、安全保障対話・交流等を通じて信頼関係を増進するとともに、非伝統的安全保障分野等における協力関係の構築・発展を図る。特に、中国との間では、戦略的互恵関係の構築の一環として、様々な分野で建設的な協力関係を強化することが極めて重要との認識の下、中国が国際社会において責任ある行動をとるよう、同盟国等とも協力して積極的な関与を行う。

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