嘘も方便は、まずいですね
「それを方便と言われれば方便だが。広い意味での抑止力という言葉は使えるなと思った」との有名な発言があったのは、つい最近のことでした。(47ニュース 2011年2月13日 鳩山由紀夫前首相の一問一答)
これも、まずいですね。
9日の衆議院国土交通委員会で、穀田委員の質問に対して、日本航空(JAL)副社長執行役員の水留浩一氏(企業再生支援機構の常務取締役でもあると思います。元:ローランド・ベルガー副会長兼シニアパートナー)が、JAL会長の稲森氏の発言に関して、「個別具体的に『整理解雇』に対して要望を(銀行から)お聞きしたことはない。先方(銀行)からコメントをいただいたこともない」と述べたと報じています。
2月13日の日本航空整理解雇から考えるで、稲森氏発言に関して書きました。日本記者クラブでの2月8日昼食会で、日経の三宅記者の質問に対して「160人を残すことが経営上不可能かといえば、そうではない。しかし、金融機関、債権者、裁判所などに約束した(日本航空の)『更生計画』を1年もたたないうちに反故にしてしまうことはできない。」と述べたのです。
2010年1月19日の企業支援機構による発表(ここにあり)にも事業再生計画の概要等が書かれており、人員・組織体制の効率化、柔軟性の抜本的向上と言う項目もあり、また8つの労働組合と協議を行うことは述べられている。再建計画で、重要なのは基本方針であり、事細かく過度に細部まで規定して、フレキシビリティーなく作成されているとは、思わないし、そんなことをすれば経営知らずの馬鹿者と思います。
「合計16,000人を解雇するという自分が就任する前に作られていた再建計画に基づき、ほぼこれに近い方々に別会社に移動することを含め、人員削減を実施してきた」として、整理解雇を正当化するのは、嘘も方便に属すると思いました。日本記者クラブのインターネットTVの稲森氏の講演録画を聞くと、JALでやっていることには、新興宗教の教祖の部分があるのではと思ったりします。嘘を方便でつくのは、まずいことです。JALの社員は、どう思うのでしょうか?
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