関東地方今年夏の停電は?
東京電力の夏の電力需給について、日経も次のように取り上げており、話題になることが多くなると思われる。無責任予想ですが、3月22日に東京電力需給見通しの予想を書いたこともあり、私の予想を夏についても、書いてみます。
日経 3月23日 夏の電力不足、最大1500万キロワット 東電管内
1) 最近の記録
2006年から2010年までの夏期の最大電力(7月又は8月に記録されており、年間最大でもある。)のグラフを作成しました。(資源エネルギー庁の電力調査統計からのデータです。)
2010年は、59,988MWであったが、2009年は54,496MWと2010年より5,492MW低かった。原因は、気温の差と理解する。ところで、最大電力はバラツキがあり、10%も差が生まれる可能性がある。3月22日に今年の夏が猛暑になればと書いたのは、これが理由です。いずれにせよ、2010年以上にはならず、最大60,000MWと予想します。
2) 供給予想
1)のグラフに最大電力を記録した時の電源構成を表示しています。ちなみに2010年は水力4,375MW、火力34,070MW、原子力10,702MW、その他2MW、他社受電10,839MWであったのです。これを、3月22日に書いた「3)供給設備」の表と比べればおおよそ掴める感じになる。
私は、3月22日に「無責任予想としては、4月の中旬には5,000MWは回復し、40,000MWの供給力・・・、ゴールデンウィークに鹿島火力が全機運転可能となれば、45,000MW程度まで回復・・・」と書きました。この流れで行くと、夏のピークである7月末頃には50,000MWには回復するのではと思います。そして、うまく行けば、この場合は東北電力の設備も、ほぼ回復し東北電力から応援を受けることも可能となり、全てあわせて55,000MWに持って行ける。そうなると、冷夏であれば、少しの電力需要調整で乗り切れると期待する。
需要のピークが60,000MWになって、供給力が45,000MWしかなければ、日経の伝える政府見通しの通り15,000MWの不足であるが、50,000MWになれば不足は10,000MWとなり、55,000MWに持って行ければ、5,000MWの不足に縮まる。
3) 需要対策
今のような計画停電は、避けるべきと思う。夏なので、クールビズは当然。明るい時間が長いことを利用して、フレックス・タイムや時差出勤、そして休暇の分散ができれば、ピーク需要は拡散してある程度低くなると思う。夏時間は、果たして有効か、よく分からない。朝の明るい時間が利用できるが、日の入りの時間が今より1時間遅くなるのであり、帰宅時間帯が今より暑く感じたりすることがあり得る。いっせいではなく、会社や職場単位で、夏を1時間仕事時間を早めたりしてもよいのかも知れないが、託児所、保育園等の対応が難しかったりするのかも知れない。やはり、休暇を長く取り、全員同時ではなく、電力需要平準化を目指して分散して休暇となるのが、一番よいように思う。
春の高校野球が始まった。夏は、昔から、高校野球とエアコンで需要が増加する。そこで、今年だけは、午前中の試合は、少し時間帯を早め、午後の試合は全てナイターで行う。甲子園球場において照明用電力供給に問題はなく、一方で関東地方のピーク需要は低くなる。高校野球は、日本文化の一つであり、エネルギー対策を講じて実施すべきと思う。
昨年の夏はとても暑かった。今年の夏は、わからないが、例え、同じであっても、今の計画停電なんて変なことをせずに、前もって調整し、工場等は夏期休業の日程調整を行い、人間的な生活が過ごせ、かつ経済活動にも影響がないように工夫できる可能性があると思う。
4) 現在の状態
東京電力発表の3月13日以降の電力供給力は、次のグラフのように、改善してきた。24日の計画停電も2つのグループでのみあり得るとしており、その実施の要否についても2時間前に発表としている。また、東京電力は、1時間ごとの電力の使用実績のグラフこのページに掲載している。当初の開始時点より、改善していると思う。そうこうするうちに、計画停電が解消するのかも知れないが、やはり、鉄道、病院・診療所、交通信号、重要公共施設等には電力供給を継続した上で、計画停電を実施できるようにして欲しいと思う。
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