1月発表の人口推計から
国立社会保障・人口問題研究所が平成24年1月の推計を発表した。次は、読売のこの関連の社説である。
読売 1月31日社説 急減する人口 政策総動員で活力を維持せよ
そう簡単に活力維持できるとも思えない。まずは、現状と将来を確実に見据え、どうすべきかをじっくり考えることが重要と思う。そこで、現状と将来について簡単に見てみる。
まず、国立社会保障・人口問題研究所の平成24年1月推計は、ここからダウンロード可能である。ダウンロードした結果を人口ミラミッドとして書いたのが次の図である。
2005年と2010年の実際値と30年後の姿として2041年の人口ピラミッドを表示した。2005年と2010年を比べてみても、高齢化が現れている。簡単な事実は、2005年には30歳過ぎと60歳前にあった人口が多い世代が、2010年には5歳高齢化した60歳過ぎと40歳前になっている。
2041年の予測は、現在の40歳前の世代が70歳前になり、この世代が最大の人口割合を占めることとなる。そこで、25歳から65歳までの世代が、24歳より若い年少者世代と66歳以上の高齢者を支えるとして、一人が何人を支えることになるかを計算したのが、次の表である。
2005年から2010年への変化でさえ、0.77から0.82である。将来は、1人が2人分の稼ぎをしないといけない。年金も医療も税金もすべては、この構造に打ち勝って社会を支える仕組みにならなくてはいけない。
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