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2012年5月30日 (水)

ハイテクは使いこなすことで、成長と未来がある

「ハイテクは使いこなすことで、成長と未来がある」と信じているのですが、どうも、世の中は、それと反対の方向に動いているとも感じられる。

次の発表です。

PASMO 2012年5月18日発表 「マイページ・PASMO履歴照会サービス」の終了について

PASMOとは、首都圏のJR(仙台、新潟も)、私鉄、バスの利用他に電子マネーとしても使用できるICカード乗車券である。PASMOの乗車記録や使用記録がWebから取り出せたのであり、この利用履歴の照会をPASMOは、「マイページ・PASMO履歴照会サービス」と読んでいた。このサービスを本年3月5日に突然停止し、ついにこの5月18日に完全なサービスの終了を発表した。

1) PASMO履歴照会サービスとは

PCでカード番号とパスワードを入力すると、乗車駅、降車駅とチャージの時の残高が日にちとともに表示されたサービスであった。乗車賃が直接表示される訳ではなく、また時間も表示されなかった。

エクセルによる出力もなかったが、コピーペして例えば、会社に交通費を請求する際には便利であった。営業マンに会社のPASMOを貸与し、乗車記録をチェックすることにより私用での利用を防ぎつつ、交通費管理のツールとして利用していた会社もあったと思う。

2) サービス終了の理由

冒頭の発表文では、次のように説明されている。

しかながら、昨今のソーシャル・ネットワーキング・サビス(SNS)の普及等により、「氏名」、「生年月日」、「電話番号」に留まらず場合によってはPASMOカード番号」でさえインターネット上で公開されるなど、第三者が登録情報を入手しやすい社会環境になってきおり、現状の本人確認方法では、PASMO記名人および同居の家族等以外の全くの第三者により、残額履歴等が閲覧される可能性を完全に排除することが困難となっております。このとから、現行の「マイページ」のシステム仕様ではセキュリティを担保できていなと結論付けました。

履歴閲覧サービスであったのであり、文書の別の場所で情報改ざんは十分防止できていたと言っている。履歴照会サービスは、申し込まないと提供されず、途中で自らが中止することもできた。自らの責任でパスワードを管理し、リスクを承知の上で、利用する人にとっては、このような発表をされて、サービスを中止することは極めて迷惑なことである。

いったいSNSの普及によるPASMOカードの公開とは何であるのだろうか?不用意にSNSに書いてはならないことを書いた。あるは、i-Phoneやスマホのアプリで情報が流出したということなのだろうか?そうだとすれば、それはPASMOの問題ではない。PASMOのパスワード登録制度をより安全にするなら、そのように改善すべきである。

本当に、本人が書き込むこともなく、SNSで情報が漏れていることがあるなら、PASMOの問題ではない重要な問題であり、その詳細を公表すべきである。

3) ハイテクのリスク

ハイテク社会とは、ハイテクになる前には存在しなかったリスクが存在する社会である。情報化社会は、便利であると同時に、危険性も存在する。

しかし、PASMO履歴照会サービスのような対応をしていたなら、日本の将来は暗いだけと考える。積極的に対応をして、問題点をつぶしていく。リスクを小さくしていく。リスクを小さくする対応とは、自信のない人には、使わないように呼びかけることも対応である。今後、i-Phoneやスマホは増加し、老人の使用も増加すると思う。コンプガチャではないが、老人のi-Phoneやスマホの無料アプリのトラブルなんて急激に増加しそうな気がする。

PASMO履歴照会サービスだって、記録を残したくないなら、現金で切符を買えばよいのである。小沢一郎なんか4億円を現金で銀行に運ぶのだから。(5月2日のこれでリンクを作った先に東京地裁の判決要旨がある。)

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