« 今国会で消費税他の増税成立に向け儀式 | トップページ | 5月31日発表の完全生命表 »

2012年6月 7日 (木)

東電女性社員殺害事件に思う

東京地裁が再審開始を決定したとニュースがあった。

日経 6月7日 東電女性社員殺害事件、再審開始を決定 東京高裁

記事にも「決定的な直接証拠がなく、元被告は一貫して犯行を否認。一審・東京地裁判決は無罪とした。しかし、二審・東京高裁判決は状況証拠などから逆転有罪として無期懲役を言い渡し、最高裁で確定していた。」とあり、決定的な直接証拠がなく、新たなDNA鑑定で「確定判決に合理的な疑いを抱かせ、認定を覆すに足りる蓋然性のある証拠と言える」と判断したとある。当然の再審決定と思える。

佐野 眞一氏の「東電OL殺人事件」を、DNA鑑定の報道があった時に、読んでみたが、伝奇小説的な不可解な事件である。慶応女子校、慶応大学、東京電力と一般からすればエリート人生を歩んでいる39歳の女性であった。しかし、夜は別の顔を持っていた。それ故、発見されたのは、殺害から11日経過した後であった。何故、そんな風になったのかと思うが、大きな悩みを持っていたのだろうと思う。

 

ゴビンダ・マイナリは、どうなのだろう。1994年に90日間の短期滞在で、来日した。しかし、インド料理店に勤務をし、不法滞在となっていた。死体発見が1997年3月19日なので、3年間日本で働いた。ゴビンダ・マイナリは、入管法違反であることに疑いはなく、最初は入管法で逮捕されたのであり、警察は、そのようなゴビンダ・マイナリの弱い立場を利用して、(利用する結果となって)犯人と認定して、捜査を進めていったのではないかと思う。「お前の仲間も一人残らず、不法滞在で検挙してしまうぞ」と脅かされたら、弱いだろうと思う。

ゴビンダ・マイナリは、犯行を否定し続けた。妻と子供という家族がゴビンダ・マイナリを信じ続けてくれていたからではないか。そんな家族の愛っていいなと思う。

上記の私の書いていることに対して、小沢裁判で書いていることに矛盾するのではとご指摘があるかも知れない。しかし、例えば、小沢裁判の判決要旨の53ページに次のようにある。

「したがって,公訴事実第1の1について,平成16年分の収支報告書において,被告人からの借入金として,本件4億円が計上されず,りそな4億円のみが計上されて, 「本年の収入額」が記載されたことは,虚偽の記入に当たるといわなければならない。」

虚偽の記入に当たると判断しても、その本人は無罪とする判決は、立法機関の議員であることから、私としては、しっくりこないのである。

|

« 今国会で消費税他の増税成立に向け儀式 | トップページ | 5月31日発表の完全生命表 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 東電女性社員殺害事件に思う:

« 今国会で消費税他の増税成立に向け儀式 | トップページ | 5月31日発表の完全生命表 »