関西国際空港の株式は1株1円が適正か
株価が1円だと、どうしても、そう思ってしまうのです。
日経 7月28日 旧関空株「1株1円」提示 買い取り要求巡り株主に
市場で形成された株価ではなく、発行主の会社が述べている自己株式の買い取り価格です。有価証券報告書によれば、2010年12月3日に23千株を発行して1,170千円の資金を得ているので、1株あたり50,870円であった。
但し、関空株は上場株ではなく、どのような経緯で投資した人が、おられるのだろうと思う。株主構成では、国土交通省58.84%、大阪府11.06%、財務省7.63%、大阪市5.53%なので、これらの省と府・市で、83%を越える。兵庫県、和歌山県、徳島県も株主であり、通常の民間投資家が株主である企業の経営判断・株主判断とは異なった会社運営になると思うべきである。
その上、問題会社であることは、皆が認識しているはず。大阪国際航空(伊丹)を閉鎖することが前提で作られ、なおかつ2本目の滑走路まで造ってしまった。2011年に「関西国際空港及び大阪国際空港の一体的かつ効率的な設置及び管理に関する法律」ができ、2012年7月1日から、関西国際空港の運営に関する事業は新関西国際空港株式会社に承継され、旧関西国際空港株式会社は、関西国際空港土地保有株式会社と社名変更となり、土地とその管理を行う会社となった。
これが解決へ向かうことなのか、よく分からない。しかし、関西国際空港土地保有株式会社のWebを見ていて、恐ろしいページを発見した。
「当社が近々上場する予定であるといった内容にて勧誘している例が見受けられますが、現在のところ、当社に上場の計画はございません。」と書いてあり、そのようなことがあったのだ。高齢者や素人に対して、まもなく上場する株で大もうけできますなんて、ペテン・セールスがよくやる手である。
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