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2012年8月 5日 (日)

福島原発15.9m津波による電源喪失の想定が2006年にあった

しんぶん赤旗の次の記事です。

しんぶん赤旗 8月4日 津波で電源喪失想定 06年時点 吉井氏に保安院長認める 保安院勉強会

保安院と原子力安全基盤機構の「溢水勉強会」での想定とのことであるが、2006年5月11日の勉強会で、東電が福島第1原発5号機で15.9メートルの津波を受けると報告していたほか、女川原発2号機が15.8メートルの津波を受け、「常用・非常用海水ポンプは総て機能喪失」「電源の機能喪失となり、安全系の電動機、電動弁の機能喪失となる」とする報告書を出していたと書いてある。

これが、その後、政府の中および電力会社の中で(保安院と原子力安全基盤機構の中では当然のこととして)、どのように扱われていったかが、一番重要な点と考える。架空の話として、真剣にはとらえられなかったのか、あるいはそれ以上の検討を中止するような圧力が働いたのか、それとも然るべき部門や上層部には伝わっていかなかったのか、是非調査してもらいたいと思う。

しんぶん赤旗も、原子力発電の津波の危険性を、2006年の頃から強く訴えてくれていたならと思う。

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コメント

http://anond.hatelabo.jp/20120706224149

首都圏に、M8の直下形が起これば、とか、の仮想想定をした場合のような話です。 OP+10m とかOP+14m 原発敷地+1m の津波では、原発海水冷却施設破壊はもちろん、施設機能損失。 このような津波では、原発どころか、周辺地域の損失は、膨大。 原発を守る費用は、そこそこ出るでしょうが、地域周辺を津波から守る事は不可能でしょう。 伊勢湾台風の沿岸部損失を考えてください。

投稿: omizo | 2012年8月20日 (月) 15時51分

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