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2012年9月10日 (月)

渇水時の水の融通

渇水時の水の融通については、取り決めがあるのだろうかと思ったのです。

日経 9月7日 2001年以来の取水制限へ 利根川流域1都5県で

利根川水系の8ダムの本年の利水貯水量は次のようになっている。(5月にダム貯水量が一時減少しているのは、DOWAホールディングによるホルムアルデヒド汚染の濃度低下対策のための放流による。)

Tone8dam20129
過去6年の9月9日における利水貯水量と比較すると、次のようになり、確かに今年の貯水量は少ない。

Tone8dam20129a
その結果が、11日からの取水制限となるが、多摩川を調べてみるとずいぶん異なる。

多摩川水系のダムは、小河内ダムであるが、東京都水道局のWebここを見ると、9月7日現在で小河内ダムには152百万m3以上の貯水量がある。すなわち利根川水系8ダムの合計量より多くの水が貯えられている。だから取水制限不要であるとまで言わないが、一律10%の取水制限ではなく、都道府県・市町村により濃淡があってよいと考えるが、どうだろうか?渇水時の水の融通に関しては、取り決めがあるのだろうかと思った。

ところで、もう一つ。鬼怒川上流の湯西川ダムが完成し、2011年11月30日に試験湛水を開始した。現在42百万m3以上の貯水量がある。ところが、9月11日9時からの取水制限を発表したこの記者発表資料の鬼怒川ダム群貯水状況には湯西川ダムが含まれていない。

個別に様々なことが言えるであろうが、互いに協力し合っていくことが重要と考える。

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コメント

http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak491_495.html#491-A

基礎利水権は農業用水である、此処を売買できれば、工業、水道利水権の幅が出来る。 

投稿: omizo | 2012年10月10日 (水) 22時01分

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