わからない会社ソフトバンク
ソフトバンクとは、私には、理解が難しい会社であります。
読売 10月28日 ソフトバンクのスプリント・ネクステル買収はユーザーの利益になるか
ボーダフォンから日本の携帯事業を買収した時は、その金額に驚きであったが、日本国内の事業のことであった。ところが、スプリント・ネクステルは米国での事業である。
万一米国の事業でうまく行かなければ、日本での利益をつぎ込むことになる。それは、それで良いではないかと言えるのだが、どうしても気になるのが、イー・アクセスの買収である。形は、株式交換であるが、株式交換の結果としてソフトバンクの100%子会社となるのであり、買収と同じである。違うのは、現金を払うのではなく、株券を印刷して渡す(実際には電子取引)のである。ソフトバンクの10月1日のプレスリリースはここにある。
実は、イー・アクセスとは、この総務省発表2012年6月27日の通り700MHz帯を割り当てられた3社のうちの1社であり、他のNTTドコモとauと同じように10MHzの幅の割り当てを受けた。問題となるのは、ソフトバンクとはこのソフトバンク発表2012年3月1日の通り、900MHzの割り当てをその前に受けていたからである。ソフトバンクは、この日経トレンディネット 2012年7月4日のように、既に900MHzの割り当てを受けているとして、700MHzは割り当て申請をしなかったのである。それが、イー・アクセスの買収結果、700MHz帯の3分の1と900MHz帯の全てを入手したのである。日本での寡占を実現したことから、スプリント・ネクステルの行方が気になる。
もともと世界一高い日本の携帯料金であり、スマホになってますます高くなった。ユーザーは高い料金に苦しみ、通信事業者のみが利益を享受しているように感じる。
次の記事を紹介する。
現代ビジネス 10月21日 鬼木阪大名誉教授が警告!「総務大臣は保有免許の『承継』は拒否せよ!政府はソフトバンクによるイー・アクセス買収を阻止すべきだ」
700MHz帯とは、デジタル化する前のアナログTVのUHF放送で使っていた電波帯の高い方の部分である。電波は、国民のものである。700MHz帯の割り当てを取り消して、オークションで決定すべきである。オークション収入は、国民の収入となる。この900MHz帯の審査概要やこの700MHz帯の審査結果を読んでも、鉛筆をなめれば、どうにでも書けるように思ってしまう。このようなやり方で、入札参加の可否を決定することはあっても、最終割り当てには向かない。国民の財産を守るには、入札で金額を基準とするのが合理的である。
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