医療ツーリズム・医療国際化
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CBnews 3月28日 医療ツーリズム、外国人受け入れ体制整備を- 専門家らが国内外の状況解説
様々な課題が存在するのであり、医療ツーリズムを良いことだとして単純に推進するのではなく、課題を整理し、国民が納得して進めるべきと考える。
例えば、国内では発生していない感染症が入ってこないように防御する態勢を整備することも重要だし、国内で医療の需要・供給関係はどうなのか、余力がある地方や医療機関も存在するとは思うが、医療サービスが十分でないとしたなら、どうすべきなのか?個々の医療機関が、それぞれの判断で医療ツーリズムを受け入れるのは問題はないと思うが、政府として推進すべきものではないと私は思う。そんな変なことを述べていた首相がいたが、納得いかなかった。地方自治体が観光宿泊業者の利益や地方活性化として取り組んでいる場合もあるが、その結果としてその地方の医療サービスが影響を受けるのであれば、地方自治体が推進するのは問題があると思う。
勿論鎖国をすることなく、外国人は日本の公的医療保険適用外であり、サービスに見合う正当なる対価を得て、医療を提供し、またシンガポールやタイなどと競争して医療の水準が上がることは良いことであり、医療も国境を越えたグローバル化の時代に即すことが、国民に対する医療サービスの向上にも最終的にはつながると思う。TPPで、日本の医療制度が壊れるとの意見があるが、そのおそれは日本の医療保険制度であり、TPPとは別の課題として、日本の医療保険制度のことは日本人が決めていく必要がある。
CBnewsが触れている不法滞在者に対する医療サービスは、どうあるべきか?緊急搬送の患者を断るわけにはいかない。不法滞在者の多くが日本での就労者であるとすると、当然そこに、その不法就労により利益を享受している人が存在しているはずである。不法就労の罰則強化と不法就労雇用主(間接雇用主も含め)の医療費支払い義務の強化を図るべきと思う。
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