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2013年4月17日 (水)

都バス24時間運行が良いのだろうか

なぜ都バスを24時間走らせる必要があるのだろうかと思った。

朝日 4月16日 「都バス、24時間運行に」 一部は年内実施、猪瀬知事

様々な疑問がわいてくる。発言をした知事は、誰にでも分かるように、数字付きのデータや予測を示して説明をすべきである。

疑問1 必要性

都バスなので、現在の路線を走ることになり、郊外には向かわず、23区内が主体と理解する。利用者は誰になるのか?なぜバスを走らせる必要があるのか?

疑問2 採算性

朝日の記事には、「片道1時間1本程度」とあり、利用状況によるし、料金設定にもよるが、採算性はどうなのか?赤字となるリスクもあるわけで、もし必要性が低いのであれば、リスクある事業に税金を投入する必要性はなく、止めるべきである。

疑問3 都営事業の必要性

民間バス事業者が、その会社の判断で、深夜運行をすることに基本的な問題はない。しかし、都営事業であれば、知事判断ではなく、都民判断で実施されるべきであり、そのための詳細な情報提供は欠かせない。安易に都営事業とするより、深夜時間帯については、民間事業者に東京都が保有している事業権の使用を認めて民間事業とする方が、合理的であると思うが、なぜ都営事業とするのか?

疑問4 他の旅客運送との関係

例えば、タクシー業界に与える影響はどうか?六本木-渋谷間のバス運行を考えた場合、六本木からバスに乗って、渋谷まで行って、渋谷から先はどうなるのか。交通は、特に公共交通は、線ではなく面に広がった交通網であり、都営バスの特定路線が24時間運行することに、どんな意義があるのか?

疑問5 バス運行労働者

都営バスだからスト権がない都職員で、知事が言えば、言うことを聞く(聞かざるを得ない)人だから、バス運行労働者(運転手のみならず運行に係わる人たち全員)の意向は、聞く必要はないと言うのだろうか?深夜労働の確保のために、昼のバス運行が減少するのか、都職員を増員するのか、このあたりもよくわからないのであるが。

次々と疑問が浮かんできて困る状態である。ところで、本来なら都民に発表することと思うが、なぜニューヨークで発表なのだろうか?偶然思いついたから発表したのなら、そのことについては、分かるのである。

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