北朝鮮訪問のアントニオ猪木への懲罰は正しいのか
北朝鮮を訪問したアントニオ猪木氏への懲罰は正しいのかと思ってしまうのである。
日経 11月13日 猪木氏懲罰動議を可決、参院 山本氏は厳重注意
個人の行動が、組織による拘束により、制限されることの正当性である。国会開催中のことであったので、一定の手続きを設けておくことの必要性はある。猪木氏は、参院議院運営委員会に申請することもなく、海外渡航を強行したのかというと、次の記事にもあるが、申請をしたが、許可されたなかったのが事実のはずである。
MSN産経 11月1日 アントニオ猪木氏、訪朝強行の構え 参院議運は許可せず
ならば、参院議院運営委員会の不許可に、議員の行動の自由を妨げるまでの妥当性はあるのかが焦点である。この東スポ11月1日は、猪木氏が羽田空港から出国する際の猪木氏の言葉として、「『書類不備』を理由に渡航申請を却下されたが、猪木氏は『今回の議運の決断は全くわかりません』」と伝えている。
実情は、北朝鮮だから許可しなかったのであると思う。北朝鮮でも良いではないかと思うのだが。政府が北朝鮮に対して、制裁措置をすることは、やむを得ない。大臣や官僚・公務員が政府方針に従って行動するのも当然である。しかし、議員あるいは国民が、刑事罰に触れる等を含め違法行為になる別であるが、自らの行動は自らが決定して当然である。交渉結果が政府を縛る外交は政府の人間にしかできない。一方、国民は、どこの国の人とも、議論することも、仲良くすることも、争うことも自由である。国会議員は、立法府の人間であり、政府の人間でない以上、政府方針からは自由である。
猪木氏が自分の信念で行動しているなら、参院議院運営委員会が懲罰を決定する必要なないと思う。本年4月に川口順子が国会開催中に、こともあろうか自分が委員長をしている4月25日の環境委員会に中国から帰国せず欠席をした。これなんかは、言語道断と思うのである。議院運営委員会の手続き以前の問題である。
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