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2014年1月15日 (水)

原発問題には技術者からの安全性等の説明が欲しい

東京新聞に次の記事がありました。

東京新聞 1月14日 核燃料トラブル184体 使用済み全国で抱える

核燃料集合体とは、この原子力規制委員会のWebにある旧原子力安全・保安院」より提供された情報「5重の壁」の一つである燃料被覆管に覆われた燃料棒のことと理解する。ATOMICAには、この説明このスケッチがある。

私にとっては、核燃料をペレットにし被覆管で覆って燃料棒にしているのは、原子炉内で核分裂の制御性を高めることが最大の目的だと思っている。ペレット化や燃料被覆管が放射性物質の拡散防止に役に立っていると思うが、どう評価できるのかは分からない。

どのようなモノであれ、破損は起こりうるはずだし、東京新聞の記事がトラブルを抱えた核燃料と表現している燃料棒がどれほどの危険性があるのか、分からない。又、東京新聞の記事には、「表面に小さな穴が開くなどトラブルが起きた使用済み核燃料集合体」とあり、それなら炉心に装荷されているのではなく、使用済み燃料プールで保管されているはず。ならば、5重の壁は存在せず、ペレットと燃料被覆管とコンクリート建屋の3重の壁だが、燃料被覆管が破損しているとなるとペレットも損傷している可能性はどうかと思う。もしかしたらコンクリート建屋の1重の壁が最後の砦で、それが全面信頼できるなら、それでも良いのかなとも思う。

東京新聞の記事は、新聞報道としては良い記事だと思う。しかし、新聞報道の限界は存在するのであり、政府とは独立した民間原発シンクタンクとまで行かずとも、技術者による様々な形での安全性と危険性についての解説や説明があるのが望ましいと考える。100%の安全はない。しかし、安全性と危険性をよく知っていれば安心できる。不安な状態で生活したいとは思わない。まして、技術者でもない弁護士上がりの政治家から「直ちに危険な状態ではない」なんて説明を受けても全く信用できない。

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