人口減少最大の地方自治体は?
日経に次のニュースがあった。
日経 10月4日 人口減もがく自治体 消滅可能性都市、4割が予算増
日本創成会議(ホームページはここ)が5月に発表した報告を基にしている。では人口減少率が最大の自治体はどこかと見てみると、次の通りであった。
60パーセント以上減少すると予想される市町村を列挙すると、なんと47もあった。たったの20年間に60パーセント減少し、半分以下の40パーセントより更に減少するのだから、すごい減少です。なお、人口減少を推定した方法は、出産年齢にある女性の人口から増加するゼロ歳の人口を推定し、平均余命から死亡し、減少する人口を推定する。更に、人口移動による増減を見込むのであるが、創成会議の人口予測は、2010年から2015年にかけて人口の社会純増減数が、その後もほぼ同じ水 準で推移するとしてプラスおよびマイナスの純移動率を見込んで計算している。
地方創世なんて、夢物語を追いかけるより、足下の問題として、まじめに取り組むべきだと思います。人口減少の計算は、福島県については市町村単位で実施していないことから、市町村総数は1800となっているが、このうち1505市町村が2040年に10%以上の人口減予測となっている。10%以上人口が減少するというのは、大変な事です。10%以上減少する1505市町村の現在の人口は86百万人であり、日本全体の3分の2です。決して、人ごとではなく、自分のもんだいです。
人口が減少した市町村で救急医療や在宅医療なんて成立が困難になってしまう。地方創世の前に、住民が健康で文化的な生活を確保する手段の手当を検討することが最重要です。もし、手当てできないなら、市町村や、場合によっては市町村広域連合で中核地域をつくりそこに高齢者住宅や医療・介護ならびにスーパー・ショッピングセンターが集中している生活の場をつくっていくことだと思います。そうしないと効率が悪くて、税金や保険料等の負担が重くなるだけではなく、サービスが必要な人にサービスが行き渡らないことになると思います。
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