ロボットスーツの未来へ規格・基準つくり
朝日新聞が次の記事を掲載していた。
朝日 1月5日 アシストロボがやってきた 物流や建設現場、力仕事軽々
同じニュースは、次の日経ビジネスOnlineの2014年3月5日にもあった。
来年には50万円でパワードスーツが買えるようになります パナソニック子会社が50万円で量産する装着型ロボットとは
多くの企業が製造・開発に参入して来て、ロボットスーツの利用者も多くなり、様々な分野で使われるようになると予想される。農作業にも、こんなスーツがあれば、ずいぶん楽しくなるかも知れない。
ポイントは何かと問われれば、安全性であると私は考える。万一機械が、あるいはセンサーを含め制御関係が壊れ、予期せぬ暴走が起これば、ケガをする可能性がある。何年も使用して、相当の期間が経過してからの事故かも知れない。中腰作業を手助けするロボットスーツには、フェイルセーフ機構があると考えるし、更に触れれば直ちに停止する安全スイッチ(ボタン)も備わっていると思う。
一方、ロボットスーツが向かう先は、筋肉作業の補助以外に、高齢者の歩行等の運動補助他にその適用範囲は広がると考える。故障が起こっても、老人ホームのような施設内なら問題は少ないかも知れないが、自宅での場合は、故障が事故につながってしまう可能性もあると思う。ロボットスーツは、老老介護の現場には、役に立つかも知れないと思う。もし、ロボットスーツを着用することによって、外出や散歩が容易となり、買い物が可能となり、社会的なつながりを維持することができるなら、その効用は高い。
しかし、同時に事故が生じないようにしなければならない。事故が発生しないように、ルール(基準)を整備する必要がある。利便性が高く、将来の飛躍的な需要増が見込まれる製品であるからこそ、安全性についても十分な配慮が求められる。政府は、補助金ではなく、規格・基準を整備することについて力を注いで欲しいと思う。新規技術の規格、特に安全基準は世界共通基準の時代である。世界基準に適合しなければ、技術的に幾ら進んでいても誰も買わない、売れない。ガラパゴス技術を作ってはならない。将来の日本は、ものつくりから一歩先んじた基準つくりに成功して発展があると考える。
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