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2015年7月 5日 (日)

ギリシャの円建て国債は償還不払いになると思う

7月14日に償還日を迎えるギリシャの円建て国債が110億円あるが、多分償還されず不払いになると思う。

日経 7月4日 ギリシャ、返済期日次々迫る 14日のサムライ債110億円強

日経記事には極東証券が3月末時点では8億円近くを保有していたとあるが、110億円のほとんどはやはり日本の企業または個人が保有していると思います。円建てなので、為替リスクを考えると外国企業・個人の保有はほとんどないと思う。

みずほ銀行が管理事務を担当しており、世界の先進国とされるOECD加盟国の国債が不払いとなる訳で、ショッキングなことに違いはない。国債も、相手国の信用度が重要であり、バラマキ政策や国債依存政策を続けている国の国債を保有している場合は、早めに損切りをしてでも売却してリスクを少なくしておくべきとの教訓と考える。バラマキ政策や国債依存政策の指標度が注目を更に集めることとなると思う。

そんな指標は何かと言えば、やはり、バラマキ度は政府財政のGDPに対する赤字幅パーセントであり、国債依存度は国債未償還残高のGDP比です。日本政府は、どうするのかなと思います。

ところで会社であれば、社債権者集会で債権カットや弁済方法等を決めることとなるのだが、国債はどうなるのか不明な点が多いと思う。政府間の債権債務や世銀他国際機関の再建についてはパリクラブで決定するが、民間の政府債権については、銀行であればロンドンクラブが交渉の場となると思うが、先進国国債の償還不履行について、ギリシャの例をよく見てみたいと思う。

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コメント

日中戦争、太平洋戦争時の国内で発行した戦時国債は、戦中戦後のインフレにより紙くずになりました.
けれども、日露戦争時、イギリスで発行した戦時国債は変動相場により、きっちりと元の貨幣価値相当を払わされたようです.

日露戦争当時と、戦前の経済規模を比べれば、容易に返済できたと思うのですが、借金を返さずに軍備の拡充、戦争に夢中になっていた困った国です.

投稿: rumichan | 2015年7月 5日 (日) 16時45分

rumichanさん

コメントをありがとうございます。日本の国債は全て償還されたと理解します。勿論、太平洋戦争時の戦時国債は、言われるようにインフレにより実質の償還額は少なかったですが。

アルゼンチン他で国債が一部償還切り捨てとなったことがあります。ギリシャの場合、自国通貨がユーロであり、通貨政策によるインフレはできない。国債償還不可能はやむを得ないと思うのです。それを、ギリシャは、どう乗り越えていくのかが、今のギリシャの課題だと思います。

日本では夕張市が似たような経験をしたと思います。

投稿: ある経営コンサルタント | 2015年7月 5日 (日) 22時01分

少し訂正させてください.
日露戦争の国債の償還を終えたのが1981年なので、日露戦争の借金が戦後まで残っていたように言う人がいて、私も騙されていました.
償還期限が太平洋戦争をまたぐ国債は、戦争中の利払い停止、戦後の混乱による支払い遅延により、償還が1981年までかかったのは事実です.
けれども、第一次世界大戦後、日本が外国の国債を引き受けた時期があり、この時、債務よりも債券の方が上回っていて、実質的に、日露戦争の負債は無くなっていたことになります.

投稿: rumichan | 2015年7月 6日 (月) 19時37分

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