ギリシャの円建て国債は償還された
7月5日にギリシャの円建て国債は償還不払いになると思うと書いたのだが、無事償還されたことが日経でも報道された。
日経 7月14日 ギリシャ国債、日本発のデフォルト回避 サムライ債償還
13日に合意に達したギリシャ支援に関するEU首脳会議の結果、無事この円建て国債は償還されたと考える。(財源が何であったのか不明であるが。)
13日の合意について日経のこの記事は「ユーロ圏首脳、ギリシャ条件付き支援で合意 法制化15日期限、3年で11兆円超」と条件付き支援との表現を使っている。
一方、このEUのWeb発表には”On 13 July 2015, the leaders from the euro area member states agreed in principle that they are ready to start negotiations on an ESM financial assistance programme for Greece.”と”are ready to start negotiations”との表現を使っている。”The agreement will have to be approved by the Greek parliament and by several national parliaments.”とも書いてあり、ギリシャ国会の承認やEU諸国の幾つかにおいての議会承認も必要ということであり、条件は多い。しかし、他に良い方策はなく、EU支援を受けての健全化が最善の道である。
ギリシャにおいては、消費税(付加価値税)増税と年金支給減額は避けられない。ギリシャでは15歳ー24歳の若年層の失業率は50%を越えているとの話も聞く。銀行預金引き出し制限を経験したからには、人々は預金意欲は低くなり、国内金融は規模縮小となるだろうと思う。
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