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2015年9月12日 (土)

常総市の水害は太陽光発電が原因?

常総市の水害は太陽光発電が原因の一つである可能性が報道されている。

次のハフィンポストの記事が、太陽光発電設備の設置前と設置後のGoogle Earthの写真や又常総市議会2014年5月の議事録が掲げられており、文章のみの報道より事実関係がよくわかることから、そのハフィンポストのリンクを掲げます。

ハフィンポスト 9月10日 鬼怒川の氾濫、ソーラーパネル設置で丘が削り取られていた場所からも

常総市議会2014年5月の議事には、この太陽光発電設備により丘陵部が延長約150m、高さ2m程度掘削されたとある。Google Earthの写真からは、丘陵部の掘削のみならず、そこにあった植樹を全て伐採したことが分かる。樹木が根を張っていたことにより堤防の強度があったが、なくなれば簡単に水により流されると思う。

この位置は、関東鉄道常総線玉村駅の西方1.3kmの地点であり、次のYahoo地図(航空写真)の中央付近です。

Yahoo地図は(本ブログの作成時点で)太陽光発電設備設置以前の状態であるが、縮小して周辺を見たりすることができると思うので、ご利用下さい。

この太陽光発電設備が水害にどれだけの影響を与えたかは、今後の調査に依らなければならないが、設置されていなかった方が、洪水被害をやはり少なくしたと言えると考える。

そもそもの原因は、太陽光発電設備の設置を野放しにしているのが悪いのである。太陽光発電設備の設置にあたっては、(屋根に設置する場合を除き)環境影響評価を実施し、周辺住民の同意を取り付けることを条件にすべきと考える。山林をつぶし、農地をつぶして、(今回の場合は保安・安全施設をつぶして)太陽光発電設備を設置するについては、環境影響評価の実施が遵守すべき最低基準であると考える。私有地であれば、何をしても良いのではない。

追記:国土地理院が鬼怒川の常総市における越水箇所を発表している(この地図 (pdf))。なんと越水箇所は問題の太陽光発電設備の500m下流です。越流して、その流水が下流の堤防を壊す可能性は大きいと思います。

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