消費税複数税率を推進するバカ者達
軽減税率を導入する検討に入いるなんて、どう考えても、バカげていると思うのである。
食料品の消費税率を低くするとどうなるかは、セレブが喜ぶのである。ブランド米、高級黒毛和牛、大間のマグロなんて一般庶民には簡単に手に入らない物が、軽減税率の適用となる。例えば、米を軽減税率の適用とする場合に、ブランド米を特別扱いとして一般税率にする方法は存在しない。食費を切り詰めて生活している人が受ける軽減税率の恩恵よりも、高級食材をふんだんに購入している人が受ける恩恵がはるかに大きいことは誰にでも分かる。
考え方がおかしいのである。このタビスランドにもあるが、方法としては「給付付き税額控除」や「簡素な給付措置」あるいは「社会保障政策などの歳出面からの対応」があるし、9月24日のブログで書いたように年金、医療、介護の制度維持という重要な事項を忘れてはならない。
Niftyニュースの10月13日 民主党支持者への嫌がらせ続発 カバンで殴打や爆破予告もというビジネスジャーナルからの配信記事に、支持者の自宅に「民主党マニフェスト→嘘でした」と書いてある張り紙がされていたいうような内容があった。嫌がらせの内容を消費税軽減税率にあてはめれば、そっくり当てはまると思う。煩雑で意味がないにも拘わらず、貧困者対策で実施すると嘘をつく。
日経のこの10月14日の記事は、「来年夏の参院選を意識し、円滑な選挙協力に向けて公明党に配慮した格好だ。」と書いている。国民の幸福よりも選挙協力で自らが当選する方が重要であるとの人間として最低である。
そもそも、小選挙区制という間違った選挙制度は早く中止すべきである。このNHKニュース10月13日によるNHK世論調査の結果は、公明党支持率3.3%である。3.3%しか支持されていない政党が日本を不幸にすることを許して良いのかと思う。小選挙区制とは、最悪の選挙方法である。民主党マニフェストは選挙に勝つことだけを念頭に作成された。軽減税率導入検討も、自公選挙協力という国民とはかけはなれた世界で話が進んでいる。
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コメント
フランスではキャビアとフォアグラの税率が違います.
ハンバーガー、店で食べるのと持ち帰るのと違うので、よくやってるなと思いますが.
肉にしても米にしても、100g当りの価格で区別するだけで可能です.
投稿: rumichan | 2015年10月16日 (金) 00時44分
rumichan さん
100g当りの価格で区別って可能なのでしょうかね。小売り段階だけではなく生産者から卸しと流通過程で、販売取引の単位も異なり、しかも市場価格は変動するわけで、機能させるのは困難と私は思います。例えば、業者は仕入時は10%の税金で販売時は8%だとして税をごまかすのが簡単にできてしまうかも知れないと思います。フランスのようにインボイス方式を採らない限り、不正の温床になると懸念します。それでなくとも、お百姓さんにとっては農機や肥料は通常税率で販売する農産物は軽減税率なんて大変です。勿論、消費税申告をすればよいのですが、小規模農家にとっては手間がかかり、その上消費税を納付することになると思います。踏んだり蹴ったりです。農協も弱くなったなあ!と思います。
ヨーロッパで複数税率を採用しているのは、税率が高くなりすぎたからであり、その背景には旧社会主義国の東欧と統合する方向に向かった際、東欧には税制度が発達しておらず、税率を高くした付加価値税を導入せざるを得なかった。域内の貿易や交流の自由化を推進するためには、一国主義ではなくある程度共通した税制にせざるを得なかった面があります。ヨーロッパと日本を同じ土俵で考えると不都合があると思います。
投稿: ある経営コンサルタント | 2015年10月16日 (金) 01時09分
『小売り段階だけではなく生産者から卸しと流通過程で、販売取引の単位も異なり、しかも市場価格は変動するわけで、機能させるのは困難と私は思います。
................』
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帳簿方式は日本だけのことであり、軽減税率の導入にはインボイス方式は当然のことです.
納税額=受け取った消費税(伝票に記載された金額)-支払った消費税(伝票に記載された金額)
なので、仕入れの税率が10%で、販売した税率が5%であっても問題はありません.
フランスで、ハンバーガーを店の前で食べるのと店の中で食べるのとで税率が違っても、何も問題にならないことからも分ります.
(困るのは売るときであって、納税の時ではありません)
もう一例を書いておけば、
お魚を10%の税率で仕入れました.全部腐らせて捨てました.一ヶ月の商売が終わって消費税を納付するとき、仕入れに支払った消費税は還付されます.
投稿: rumichan | 2015年10月16日 (金) 19時04分