出生前診断に関しての差別、選択、悩み
最近まで茨城県教育委員であった長谷川智恵子氏が、県内の特別支援学校を視察した後に、障がい児が生まれてこないよう妊娠中に診断し選別する方向性を進めるべきだといった趣旨の発言をした。
この発言についてハフィンポストにあった次の投稿記事は、色々ある中で、良い記事と思った。
ハフィンポスト 11月22日 障がい者の人生を誰が評価できるの? みんなが不完全であり、みんなに可能性がある
障害があれば殺すべきである。殺しても構わないとの思想につながり、恐ろしいと思う。ところで、出生前診断についてマスコミ報道の多くは、障害児を持たないようにするために、出生前診断を行うことができるようになったとの内容であった。
人の場合、倫理観は生きていくために、どうしても必要と私は考えている。個人により差があると同時に、他人に強制はできない。出生前診断を受けることに反対しない。出生前診断の結果、重い障害があると診断された場合、生活苦であえいでおり、育てることを放棄する親もあるだろう。親の判断により妊娠中絶を選ぶことに対しても反対しない。しかし、長谷川智恵子氏のような社会として、一つの方向を選ぶことには反対する。かつて、母体保護法が優生保護法と呼ばれていた時代に、ハンセン病の人には強制的に不妊手術をしていた。
最後に、2011年のことであるが、当時LUPOさん(宋美玄氏)が「シリーズ 赤ちゃんの情報は誰のもの?」というタイトルで6回シリーズのブログを書いておられたので紹介しておきます。
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