壱番屋廃棄ビーフカツ流通問題
壱番屋が廃棄したビーフカツがスーパーで販売されていた問題は、結局は消費者がバカにされている問題なのだと思った。「お客様は、神様です。」というのは、私のいやな標語である。その裏には、同時に「客をだませば、巨利が手に入る。だますことこそ、商売である。」との標語が隠されているように思うからである。(神様ではない人を神様とは神を冒涜するとも思えますが。)
壱番屋廃棄ビーフカツ流通問題(壱番屋による発表はここ)では、廃棄物処理業者が廃棄をせずに食品として販売した。しかし、壱番屋は食品として流通可能な状態で廃棄物処理業者に引き渡したのである。例えば、製造業である場合、物品を製造して出荷前に検査をする。検査合格を持って、刻印を押して、初めて流通させる。壱番屋の場合は、流通させる前に、欠陥品として認定したのであるから、合格印を押した商品(問題のビーフカツは包装され賞味期限まで刻印されていた。)は流通させてはならなかったのである。即ち、自社で包装を解体し、ゴミ袋に入れるなり、更に確実性を確保するために、粉砕して廃棄物処理業者に引き渡すべきであったはず。
壱番屋が消費者のことを考えている会社であったなら、再流通しないように自社で手をかけて、細工をした上で、廃棄物処理業者に引き渡したはず。そう考えたとき、消費者がバカにされているのかな。まさか、壱番屋もこの一連の処理によって利益を享受できるようにはなっていないはずだよな。と。でも、壱番屋のビーフカツ以外でも、同様な報道があるようです。法律違反はしていなくても、責任はあるし、良心は痛むはず。まして、(廃棄物管理を含めた)安全管理ができていない食品なんて、消費者は嫌うと思うですが。
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