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2016年5月 9日 (月)

三菱自動車工業の今後

4月21日に三菱自動車工業は、どうなるのだろうかを書いたのですが、未だに三菱自動車工業はどのようになるのか未だよく分からない。

5月9日 Diamond Onlineには「三菱自救済は商事主導で軽自動車撤退へ」とする記事があった。三菱のトラック・バスのメーカである三菱ふそうトラック・バスは、ダイムラーが89.29%と三菱グループ会社10.71%による別会社である。今回の三菱自動車工業の燃費ごまかし事件と直接の関係はない。軽自動車を除いた三菱自動車工業とは何なのだろうとなる。

三菱自動車工業の2014年度における生産台数と販売台数は、同社のファクトブックのこのページに記載されている。世界総生産台数1,275千台のうち国内生産は50.9%の649千台であり、このうち水島が341千台とあり、この341千台が軽自動車の生産台数と思う。そう考えると、軽自動車の比率は台数ベースで27%である。国内販売台数は115千台とあり、マークラインズのWebの統計データから、この115千台の内訳を計算した結果は、普通自動車42.2千台と軽自動車72.5千台と出た。三菱自動車工業の主力車種はSUV・ピックアップであり、軽自動車を切り捨てても生き残りは図れるとの見方はあり得るように思える。

朝日 5月6日 三菱自の燃費偽装、下請け打撃 部品の山… 雇用にも影は、確かにその通りであるが、三菱自動車工業がどのような補償金を支払えるか、相当に難しい面があると思う。一方、政府による支援については、既存の制度を超える救済策は、下請け企業向けと言えども、ごまかしが原因であるだけ、税金を投入する理由は見あたらないと思う。三菱グループが支援すべきとの意見が強いと思う。しかし、限界はあるであろうから、結局は、弱者は十分には救済されないように思える。

関連する記事でおもしろかったのは、日経トレンディ2013年8月号「エコ軽自動車実力テスト」の一部を転載していたこの日経BPの記事である。2013年6月に、スズキ「ワゴンR」、ダイハツ「ムーヴ」、ホンダ「N-ONE」と三菱「eKワゴン」の4台を約50㎞ごとに運転手を交代させ、3日間で約500㎞を走行し燃費を計測した。その結果は、ワゴンR21.9㎞/L、ムーヴ17.2㎞/L、N–ONEが16.3㎞/LでeKワゴンは15.6㎞/Lであり、三菱eKワゴンが一番悪かったとのこと。

燃費についてはこのようなWebがありました。三菱にも良い燃費の車があるのだなと思ったら、アウトランダーPHEVというプラグインハイブリッド自動車でした。PHVも良いではないかであります。

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