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2016年5月21日 (土)

医療保険(健康保険)

直前のブログで年金のことに触れたが、同じような話題の医療保険のことを少し書きます。題材にするのは5月17日の日経社説です。

5月17日 日経社説 高額治療薬の費用対効果は十分に議論を

この記事にある「オプジーボ」という薬についてはこの5月3日 産経 「1剤が国を滅ぼす」高額がん治療薬の衝撃 年齢制限求む医師に「政権がもたない」を読んでみて下さい。

「オプジーボ」を1人の患者が1年間使ったときその費用は約3500万円ということで、その他の費用も加えると4000万円程度かも知れない。患者負担は、高額利用費制度により1000万円以上の収入の人でも年間330万円程度。しかし、治療のため仕事を継続できなくなり、年収300万円程度になっているとすると、69万円程度である。日本の医療保険はすばらしい制度だと思う。

「オプジーボ」について、産経の記事(5ページ目)には「臨床試験では投与を受けた患者の約2割に有効とされたが、どの患者に効果があるかを事前に見極めることはできない。」とあります。

70歳以上だったら、窓口負担30%の現役並み所得者の場合でも136万円で20%・10%窓口負担の人だったら、30万円程度になるのです。日本の医療保険制度の維持と、医療保険の保険料負担と税金の投入という財政問題にどう対処するかだと思います。バラマキ政治や利権政治では解決できない問題です。少し異なった観点ですが、2011年12月31日にこんなブログを書いたこともあります。制度が破綻するとなると、何年か10年以上先のことかも知れません、しかし、その時に保険給付を受けるは誰であるのかをしっかり考えておく必要があると思います。

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