白河の南湖と小峰城
白河の南湖は、南湖公園とも呼ばれており、美しい湖です。
湖水面積約16haほどの湖で、農林水産省のため池百選(ここ)の中に入っている農業用ため池であり、次のような紹介がある。
南湖は、日本最古の公園の一つとも言われており、 白河藩主松平定信によって、1801年、身分の差を越え庶民が憩える「士民(士農工商)共楽」という思想で造られた農業用のため池公園です。大正13年には南湖公園として国の史跡及び名勝に指定されています。
満水時30万m3の水を貯え、今でも南湖から農業用水の補給(最大0.26m3/秒)を受けている農地があります。
ダムというと、とかく反対運動の対象になる事もあるが、藩主松平定信か家臣か当時の時代か、良い仕事をすれば、のちのちの世代にも受け継がれ、愛される事を示したと思う。
ダムと言うからには、水をせき止めている土木構造物があるわけで、下の写真がそれ(土手)です。写真の左が湖で右が下流側です。
ところで、私の白川でのもう一つのお薦め場所は小峰城です。
美しい城です。白川小峰城は、慶応4年(1868)戊辰戦争白河口の戦いで落城し、この三階櫓も焼失した。それを1991年に復元されたのですが、天守閣木造再建の第1号であったのです。それまで、ほとんどの天守閣や御三階櫓は、鉄筋コンクリート再建であったのです。白川小峰城には、1808年に作成された『白河城御櫓絵図』が残されており、発掘調査をすると礎石が残っている事が発見された。そして、この礎石と絵図が一致した。更に炭化木材や漆喰壁材も発見された。
伝統工法による木造再建であるが、現代の再建は消防法や建築基準法に合致している必要がある。このため、基礎については、現代工法も使われた。そして、2011年大地震で三階櫓は影響がなかった。石垣には崩落があったし崩壊した曲輪もあった。
木造で再建された三階櫓の最上部の天井の写真を掲げます。
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