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2018年7月23日 (月)

こんなことを倉敷市市長が言ったのでしょうか?

次の朝日新聞の報道です。

朝日 7月21日 小田川の支流、水位計なし 倉敷市長「あれば違った」

7月16日のブログ西日本豪雨から学ぶべきことにおいて、小田川の倉敷市真備町での浸水について書いたのですが、記事にあるように市長が「水位計があれば状況は違ったのではないか」なんて発言したとしたなら、唖然とするばかりです。

小田川が本流の高梁川に合流するまで倉敷市を流れている距離は10.8kmです。その約0.9km上流の地点(小田川の高梁川合流地点からは11.7km)に設置されているのが、7月16日のブログで取り上げた東三成の水位観測所です。この産経WESTの記事7月21日 決壊堤防の応急工事完了 倉敷・小田川は、堤防決壊地点を合流地点から上流3.4kmと6.4kmの地点と述べています。3.4km地点は、末政川が小田川に合流する地点付近であり、その北約600mにまび記念病院があります。いずれにせよ、これらの堤防決壊地点とは、東三成水位観測所から下流5.3kmと下流8.3kmの地点です。

堤防決壊地点より5.3km(8.3km)上流の河川水位という堤防決壊を予測に利用できる貴重な情報を倉敷は保有していた。にもかかわらず、それを利用・活用することなく46人以上の大勢の死亡者を出した。それとも、東三成水位観測所情報は不十分であったのだろうか?私は、そんなことはないと思う。甘い予測でいたのだろうと思う。必要な事は、東三成水位観測所情報は活用できなかったのか、何故多くの死亡者をだしたのかの検証であり、その上で水位観測所が更に多くあったら有効であったのかを検証するのである。

もし、朝日新聞の報道が誤報であるなら、倉敷市は反論を出して欲しい。本当なら、科学的な調査もなく、水位計が欲しいなんて言う市役所にふるさと納税などしたくない。真面目に災害と闘おうとする市町村役場にふるさと納税をしたい。

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