ドルガバ流雇用契約は、どう評価するか
働き方改革においては、働き方が多様化し、様々な働き方が増えていく。安倍内閣の政策がどうあれ、働き方の多様化は進んでいくことと思います。次のニュースも働き方改革という観点で考えれば、どのようになるのだろうと思いました。
デイリー新潮 9月6日 マドンナ御用達「ドルチェ&ガッバーナ」3億円サギ事件 日本社長は自宅仮差押えに…
偽メールを信じて送金をした結果、280万ドル(約3億1千万円)は取り戻せず、解雇となり更に損害賠償訴訟を提起された。
記事には、日本法人元社長の知人の話として次の発言があります。
代表取締役であろうと、気に食わなければ辞めさせるのがドルガバ流なんでしょう。でも菅井さんは全然納得してなくて、ブラック企業でひどいパワハラを受けたという認識。実際、個人が責任を負うべきことではありませんから
でも、社長と言っても株主ではないし、会社に対する賠償責任金額の上限を契約で取り決めていたわけではないはず。
会社からすれば、怪しい内容のメールを受信したなら、発信人に確かめるのがすべき行動である。「税務上の理由で、社内にも極秘なんて」書いてあれば、通常だと、いよいよ怪しいと思うのだが、もしかしたら、この会社は税逃れが多く、日本法人にも脱税を目的とした多くの偽装や秘密書類があるのでしょうか。
働いている場合は、責任は個人にはなくすべて会社にありとするのは、これからの時代には私は合わないと思います。どのような場合にも、気をつけるべきだし、特に自分自身については気をつけるべきと思います。
このJALのニュースは昨年のことでしたが、「届いた電子メールは、偽のアドレスだったが、パソコンには担当者と同一のものが表示されていたため、信用した」とあります。
振り込め詐欺は、老人が対象とは限らず、また電話ではなく電子メールもあり得る。働き改革で、そうなるのではなく、ICT(Information Communication Tecnology)の進化に対応できていないと働く場が狭くなるし、働くのが難しくなると言うことのように思えます。
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コメント
眼の壁(松本清張原作)予告編
https://www.youtube.com/watch?v=eQZLgaBuIVA&t=26s
会社の経理の男が、会社の運営資金のための手形を現金化しようとして、金融業者に騙され手形を盗まれてしまい自殺してしまう話.
この映画を観れば、盗まれたやつが悪いなんて絶対に言えない.
あくまでも盗んだやつが悪いのであり、次に悪いのは、多額の現金の取り扱いを、一人の人間に行わせている会社のシステム.
誰にだって間違いはあるのだから、一つの間違いを責めても始まらない
投稿: rumichan | 2018年9月10日 (月) 22時49分
rumichanさん
コメントをありがとうございます。確かに、心情的には騙され人に同情するのですが、それだけでは済まないのが人間社会だと思います。
しかし、自殺することはない。ドルガバ元日本社長も裁判でがんばれば良いのだし、最悪でも自己破産で終了です。一方、企業の責任者は、騙されないように万全を尽くすべきです。
なお、酷いのは、スルガ銀行だと思います。「数字ができないなら、ビルから飛び降りろと言われた」なんて、極悪道のやくざね。
投稿: ある経営コンサルタント | 2018年9月11日 (火) 00時41分