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2018年12月10日 (月)

旧優生保護法を批判する朝日新聞に行き過ぎを感じる

Webでは有料記事としてなっている朝日新聞の記事で、全文は読めないのですが、誰を批判しているんだろうか?厚生省、厚生労働省の役人批判なのかなと思うのです。役人批判であるなら、それなりの事実や証拠を書いて批判すべきだと考えるのです。そして、では朝日新聞は、朝日新聞の人たちは、どうであったのかも調査・分析して書くべきであると考えます。

朝日 12月9日 官僚も指摘した「人権侵害」 平成まで放置し続けた日本

過去のことを反省し、批判することは、重要である。旧優生保護法は、谷口弥三郎氏(Wikiはここ)他の発議による議員立法で1948年に制定された。当時は、優生手術を実施することが妥当であると考えられていた。だから、法を作った。私の9月30日のブログに旧優生保護法の抜粋を掲げているが、第3条で「本人並びに配偶者の同意を得ること及び自分で判断ができない未成年者、精神病者又は精神薄弱者は対象外。 」としていた。運用が法の定めの通りにされていなかったと言う批判なら、そのように批判すべきと考える。

いずれにせよ私の意見は、9月30日のブログに以下のように書いたとおりであり、簡単に批判して終わらせるべき問題ではなく、真実を掘り下げて、将来に学ぶべきことを調査すべきと考えます。

私たちの社会には、判断の誤りが多くある。その時は、良かれと思ったことが、悪い結果となる。思ってもみなかった悪い結果が、一部には生じることは、多々ある。過去を正しく分析・評価して、将来に同じ失敗を起こさないことの重要性である。結果についても、単純に善し悪しを判断できないことも多い。あるいは、中途で見直しを行い、修正しなかったことの失敗もある。

旧優生保護法の不妊手術強制についても、歴史的な面からも多面的に分析・評価し、私たちの社会の将来に役立つ用にすべきと考える。

加藤陽子氏の「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」が頭に浮かびます。大東亜戦争とは軍部に指導された日本人がやむを得ず行った戦争であると言う単純な歴史観で終わらせてはならない。

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コメント

朝日 12月9日 官僚も指摘した「人権侵害」 平成まで放置し続けた日本
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このタイトルを、よく考えましたか?

基本的人権を損なう法律が制定され、なおかつ長期に渡って放置されて来たことが問題であると、はっきり言っています。

記事では論点を明瞭に示しているのですが、それに対して、あなたが何を言いたいのか不明です。
先に、基本的人権に対するあなたの見解を、明確にされる必要があると思いますが。

投稿: rumichan | 2018年12月11日 (火) 06時52分

憲法に反する法律が制定されたと朝日新聞は批判をしていると考えるなら、そんな法律を制定した国会と国民がまずは批判されるべきです。

批判されている旧優生保護法に「本人の同意を得て」との言葉が入っていたのです。この言葉だけでは、基本的人権が守れないとの主張については、では、どうすべきであったのかと問いかけたいのです。

1996年の法律105号まで違憲状態であったとするなら、1948年から1996年の48年間の間について、国民、立法、行政、司法に関する本問題への取り組みを調査・研究すべきです。

投稿: ある経営コンサルタント | 2018年12月11日 (火) 12時20分

一般的な感覚では、『知的障害者に対して不妊手術を行った』事実だけで、人権侵害があったと考えるのですが、
そう考えることが出来ないあなたは、冷たい心の方だと思います.
本人の同意があったかどうかは問題ではなく、社会的弱者に対して『不妊手術を勧めた』だけでも人権侵害です.
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>>1996年の法律105号まで違憲状態であったとするなら、1948年から1996年の48年間の間について、国民、立法、行政、司法に関する本問題への取り組みを調査・研究すべきです。

これも冷たい心の現れと言えるでしょう.
今、一番の問題は、被害者を如何に救済するかにあるはず.
そうすれば、必然的に同じ間違いを繰り返すことも、防げるはずです.

投稿: rumichan | 2018年12月13日 (木) 07時46分

<あなたの書かれた記事から引用>
私たちの社会には、判断の誤りが多くある。その時は、良かれと思ったことが、悪い結果となる。思ってもみなかった悪い結果が、一部には生じることは、多々ある。過去を正しく分析・評価して、将来に同じ失敗を起こさないことの重要性である。結果についても、単純に善し悪しを判断できないことも多い。あるいは、中途で見直しを行い、修正しなかったことの失敗もある。

旧優生保護法の不妊手術強制についても、歴史的な面からも多面的に分析・評価し、私たちの社会の将来に役立つ用にすべきと考える。
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間違いがあったら、それを正し、反省しなければなりません.

<旧優生保護法の不妊手術強制についても、歴史的な面からも多面的に分析・評価し、私たちの社会の将来に役立つ用にすべきと考える。>
などと言う以前に、間違いを正し反省すること、つまり被害者の救済が、まず第一に成されなければならないはずです.

けれども、あなたの書かれた記事のどこを見ても、被害者の救済という言葉は見つかりません.
あなたは、朝日新聞の記事を批判する以前に、どの様にして被害者を救済するのか、それを考えるべきです.

投稿: rumichan | 2019年2月22日 (金) 21時16分

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