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2019年5月 9日 (木)

大津市の園児死傷事故で、ドライブレコーダーの動画は公開して欲しい

5月8日に起きた保育園に通う園児13人と引率の保育士3人の列に車が突っ込み、2歳の伊藤雅宮くんと原田優衣ちゃんが死亡したのは、誠に痛ましい事故である。

事故が起きたのは、下図の大萱六丁目交差点(34°59'38.0"N 135°54'35.3"E)と推定する。道幅も広く、見通しの良いT字型交差点である。

Ogayaohtsu20195

 このT字路交差点で図の上から下に進んできた白の軽自動車と東方向に右折しようとした黒い乗用車が衝突した。直進が優先であるので、右折車の不注意とはなるのであろうが、そんな単純なことで良いのかなと思う。直進車が右折車に気づいたのは、交差点の手前何mであったのだろうか、T字交差点なので南方向の走行車線には右折レーンがなく、相当手前から、直進車は右折車に気づいていたはず。普通であれば、ブレーキに足を掛けて備えないまでも、万一の場合には備えるのではと思う。

 Ogayaohtsu20195b

上の写真はテレ朝のニュースからで、黒い乗用車が直進する軽自動車と衝突したのは、右前である。となると、衝突時の乗用車は未だそれほど対向車線には出ていなかったと思える。そうなると、軽自動車が避け得た可能性があるのだろうか?あるいは、直進する軽自動車が来ているにも拘わらず、急に乗用車が飛び出して、右前方が接触したのだろうか?軽自動車にしても、ブレーキとハンドルを使って、せめて園児の集団に突っ込むことは避けることはできなかったのだろうか?

疑問の多い事故である。それと共に、下手をすると、誰もがこのような事故を起こしかねない可能性があると思えることである。幸いにも軽自動車にはドライブレコーダが積載されていた。このドライブレコーダの動画は警察の事故捜査のみならず、今後の事故防止のために、公開して教訓を学べるようにして欲しい。かつて、尖閣諸島で中国漁船が保安庁の船に体当たりして公務執行妨害をしたことがあった。その際、政府は裁判のための証拠なので、公開できないと公開を拒否した。しかし、公務執行妨害で裁判を受けるべき船長は裁判なしで釈放した。まさか、同じように、今回のドライブレコーダの動画も秘密にするのではないでしょうね。事故防止を真剣に考えるなら、動画を公開して欲しい。

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2019年5月 3日 (金)

昭和、平成、令和の経済政策

GDPは、国内総付加価値額であり、国内の生産活動を通貨金額で表すのであり、経済活動の指標である。次の図は、

Gdpjapan20195a

平成元年は1989年に始まった。この1989年12月に日経平均最高株価を付けた。実質GDPの前年比増加率も1988年に6.8%を記録したが、1993年にはマイナス1.5%となり、1988年が日本経済の絶頂期であったと言える。平成の時代とは、経済の面では、上の図のように1989年から始まる良くない時代であった。

もう少し期間を短くし、2009年からの10年間のGDPを図示したのが次である。

Gdpjapan20195bb

世界での比較

世界の国々と比較するにしても、ある程度対象を絞らざるを得ないが、余り絞りすぎると偏ることになりかねない。そこで、19カ国と比較したのが次の図である。日本は、1992年以降全体の中でも下の成長率が低い位置にある。

Gdpjapan20195c

判別しやすいように、7カ国の比較としたのが、次図である。

Gdpjapan20195d

2020年以降2024年までグラフの線が続いているのは、データの元となっているIMFのWEO(World Economic Outlook 2019年4月版)が2024年までの推定値も掲載しており、この推定値もグラフに含めたからである。一方、IMFの経済専門家は日本のGDP成長率は7か国の中では一番低いと予想しているとも言える。

一人あたりGDP

成長率が低くなったのは、成熟度があがったからとも言える。経済・生産活動の国毎の成熟度は一人あたりGDPを指標として扱うことができる。そこで、一人あたりGDPの各国比較をしたのが次の2つの図である。

Gdpjapan20195e

Gdpjapan20195f

GDP成長率では高かった中国は、一人あたりGDPでは未だ低い。しかし、日本の一人あたりGDPが十分高いとまでは言えず、これらの図から判定すると、もっと高い一人あたりのGDP成長を成し遂げる可能性は十分あると考える。

より豊かな国とするためには

経済が全てではない。心が豊かになることも重要であるが、とりあえず経済の話に止めることとして、参考になると思うのが、一人あたりGDPで2024年に80,000ドルを超える推定になっているシンガポールである。1980年には日本が9,466ドルでシンガポールは5,004ドルであった。2024年の日本の推定値は55,407ドルである。シンガポールは人口が6百万人にもならない都市国家である。地下資源には恵まれていない。日本が、経済発展の面では、学んで良い面は多くあると思う。その中には、ICTと呼ばれる電子通信技術があると考える。

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