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2019年8月15日 (木)

アジア太平洋戦争終結の日に思う

今年も終戦の日が来た。日本国内では、平和が続いており、喜ばしいことである。戦争を体験した人は、戦争は2度としてはならないと言う。戦争体験を次世代につないでいき、平和を持続させることの重要性が語られる。

ところで、アジア太平洋戦争開始前、日中戦争(日華事変)が始まった頃、満州国独立宣言の頃、あるいは真珠湾攻撃の報道があったとき、多くの日本の人は、どのように感じ、思っていただろうか?

福島原発事故があって原発が危険だと初めて知ったという人が多くいる。正しく知ることの重要性と難しさがある。それでも、正しく知ろうとする努力は重要である。情報を入手し、分析をする。その結果として真実が多少は見えてくる。2016年12月13日のこのブログ で「戦艦大和・武蔵の大砲は有効だったのか」と書いたことがある。私の結論は、無駄な大砲である。同じように「零戦は有効だったか」を考えても、普通に考えれば、無駄だったとなるかも知れない。何故なら、旋回性能に優れた戦闘機であったから、高度な運転技能を持った戦闘員が操縦した場合には、高性能を発揮する。しかし、バカな上層部がいれば、飛行機と操縦士を酷使して戦死させ、能力は発揮できない。1944年6月のマリアナ沖海戦で日米の大規模海戦があったが損害は日3空母沈没で、米は沈没なし。航空機の損失は日約650機、米123機。戦死者日約3000人、米109人である。船の性能、砲・機銃の性能、航空機の性能、レーダー等の探査性能、暗号解析を含む情報処理能力等あらゆる面で差がありすぎたのであるが、冷静に分析する力さえ日本の方にはなかった。マリアナ沖海戦はVT信管を使ったと聞いたこともあったが、当時はまだ普及するまでには至っていなかったようである。

マリアナ沖海戦と米軍のサイパン侵攻は同じ1944年6月であり、戦争ができる状態ではなかったと思う。多くの日本人は、事実を知らなかったと言えば、それまでであるが、ある程度推察できていた人でさえ、一撃を加えた時点での有利な講和なんて、現実とはかけ離れたことを考えていたようである。

同じような失敗をしてはならない。世界は、どのような方向に向かっているのか?グローバル化が進んだ現代において、日本に限定して考るやり方では世界の競争に取り残されるだろう。豊かな世界だろうか?強者はますます強くなるのか?そこまで考えると、幸せとは何だろう?幸せを求めるには何をすべきかが究極の課題なのかも知れない。

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