神奈川新町第1踏切事故の一論点
神奈川新町第1踏切事故による京急電鉄の復旧作業は本日午後1時13分に全線で運転を再開ができるまで進んだ。
読売 9月7日 京急、2日ぶりに運転再開…復旧終了・安全確認
トラックの運転手、本橋道雄さん(67)=千葉県成田市=が死亡、乗客ら33人が軽傷を負った大事故である。この事故について、運輸安全委員会も調査対象として取り上げており(このページ )事故調査がなされる。
大型トラックは、上の図の黄色の線の道を進んできて、赤色の踏切を右折横断し、図の右上(川崎方面)から左下(横浜方面)に走る快特電車が衝突した。トラックは最初は図の上側に左折しようとし、左折できず、右折して踏切横断をした。そもそも、黄色の線の道を走行していたこと自身が誤って入り込んだ結果であり、狭い道(幅約3m)なので直進を続け、最後に曲がりきれず京急線の線路を塞いでしまった。
黄色の線の道は、京急の線路沿いであり、京急仲木戸駅付近でトラックは迷い込んだのだと思う。Google Street Viewからであるが、次の写真がその黄色の線の道の京急仲木戸駅付近の入り口である。 駐車禁止の標識があるのみで、大型車に対する警告は見当たらない。
但し、上の写真地点(Times駐車場の所)への進入入り口である信号機の所には、次の標識が掲げられている。すなわち、現在地と書かれている地点を右折することとなるが、道路は短くしか書かれておらず、行き止まりであることを示しているようである。
しかし、上の信号機手前100mを右折することでも黄色の線の道の入り口にたどり着くことが出来るようである。その場合は、次の写真の京急線ガードを潜って、すぐを右折するのであるが、標識はないようである。
長々と書いてしまったが、交通標識の不備が今回の事故の背景にあるのではないだろうか。Google MapとStreet Viewによっての調査なので、不十分な調査である。しかし、その可能性があることは指摘しておきたい。
交通標識は警察の管轄だとすれば、事故捜査も警察が行うので、交通標識の不備についての調査がおろそかになりはしないかと懸念するが、そのようなことがないように、交通標識に関しても調べて欲しい。また、大型車に関しては、狭い道路や右左折困難な交差点について警告表示を行うカーナビの装備を義務付けてはどうだろうか。勿論、時としては大型車が狭い道路や右左折困難な交差点を通行することが必要な場合もある。その場合は、助手を同席し、誘導させることを義務付けてもよいのではと思う。
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