安倍首相通算在任日数2887日
首相の通算在任日数が11月20日で、2887日となり桂太郎を超えて歴代単独1位となった。
日経 11月20日 首相、通算在任日数トップに 見えぬ「ポスト安倍」
このような首相在任期間が長期となっている理由が、安倍晋三氏に対する幅広い国民の支持であるなら喜ばしいことであるが、そうではない面があると考える。
1) 野党の魅力のなさ
野党の魅力のなさを一番にあげざるを得ない。野党の方々は深く反省し、国民のために働いて欲しいと思う。民主党政権が2009年8月に衆議院選挙で308議席を得て政権についた。これは、国民の期待が当時民主党にあったからだ。当時の2009年の民主党の選挙公約がここ にある。多くの盛りだくさんのことが書いてあるが、一番大事なことが抜けている。国民の意見を聞きながら、自分たちの公約をよりよいものに練り上げて実現していくという方針である。選挙で多数を得たのは、自民党に対する不満からという面がある。そのようなことを無視して、国民をないがしろにした。支持をしてくれた国民を無視し、民主党独裁政権を揺るぎないものとして樹立することを目指していたと私は感じている。例えば、政治主導である。民主党員でなければ、人にあらず。公務員は民主党の家僕であり、公務員の言うことは聞くべきではない。国民も、同様である。国のため国民のために働くことを目指して公務員になった方々も大勢いるにも拘わらず。
野党の方々は、当時の民主党と変わっていないように思う。このままでは、支持したいと思わない。国民と対話や議論をし、政策を作り上げていくのだと言って欲しいし、その実行をして欲しい。
2) 小選挙区制
小選挙区制の結果、自民党は安泰である。実は、自民党だけではなく、第2政党も安泰なのである。与党と野党は、国民のために論争するのではなく、互いの足の引っ張り合いをする。その目的は、次の選挙で勝つためである。マスコミ報道は、そのような状態で足の引っ張り合い合戦をスクープする。
支持者との政策研究や議論を通して、政策を一緒に考え、作り上げ、それを目指していく。残念ながら、既成政党の枠組みでは無理と思えるし、現在の選挙制度では、夢物語である。しかし、ネットが利用できる今だったら、全国1選挙区の大選挙区制で実現できるような気もする。
今の小選挙区制は、大政党の親分にあらゆる権力が集中してしまう。その結果、民主党の独裁政権も生まれたし、阿倍長期政権も達成できていると思うのである。
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