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2019年11月20日 (水)

安倍首相通算在任日数2887日

首相の通算在任日数が11月20日で、2887日となり桂太郎を超えて歴代単独1位となった。

日経 11月20日 首相、通算在任日数トップに 見えぬ「ポスト安倍」

このような首相在任期間が長期となっている理由が、安倍晋三氏に対する幅広い国民の支持であるなら喜ばしいことであるが、そうではない面があると考える。

1) 野党の魅力のなさ

野党の魅力のなさを一番にあげざるを得ない。野党の方々は深く反省し、国民のために働いて欲しいと思う。民主党政権が2009年8月に衆議院選挙で308議席を得て政権についた。これは、国民の期待が当時民主党にあったからだ。当時の2009年の民主党の選挙公約がここ にある。多くの盛りだくさんのことが書いてあるが、一番大事なことが抜けている。国民の意見を聞きながら、自分たちの公約をよりよいものに練り上げて実現していくという方針である。選挙で多数を得たのは、自民党に対する不満からという面がある。そのようなことを無視して、国民をないがしろにした。支持をしてくれた国民を無視し、民主党独裁政権を揺るぎないものとして樹立することを目指していたと私は感じている。例えば、政治主導である。民主党員でなければ、人にあらず。公務員は民主党の家僕であり、公務員の言うことは聞くべきではない。国民も、同様である。国のため国民のために働くことを目指して公務員になった方々も大勢いるにも拘わらず。

野党の方々は、当時の民主党と変わっていないように思う。このままでは、支持したいと思わない。国民と対話や議論をし、政策を作り上げていくのだと言って欲しいし、その実行をして欲しい。

2) 小選挙区制

小選挙区制の結果、自民党は安泰である。実は、自民党だけではなく、第2政党も安泰なのである。与党と野党は、国民のために論争するのではなく、互いの足の引っ張り合いをする。その目的は、次の選挙で勝つためである。マスコミ報道は、そのような状態で足の引っ張り合い合戦をスクープする。

支持者との政策研究や議論を通して、政策を一緒に考え、作り上げ、それを目指していく。残念ながら、既成政党の枠組みでは無理と思えるし、現在の選挙制度では、夢物語である。しかし、ネットが利用できる今だったら、全国1選挙区の大選挙区制で実現できるような気もする。

今の小選挙区制は、大政党の親分にあらゆる権力が集中してしまう。その結果、民主党の独裁政権も生まれたし、阿倍長期政権も達成できていると思うのである。

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2019年11月10日 (日)

大学入学

大学入学共通テストでの英語民間試験の活用が、「身の丈」発言で見送りとなった以後も、様々な報道が続いている。多くの議論は、教育についてではなく、大学入試の議論になっており残念に思う。

英語については、一定の学力があればよく、大学入学の合否判定にすることが私には無意味に思える。大学に入ったなら、英語や外国語と無関係でいれなくなる。英語で本や論文を読まねばならず、また書かねばならない。英語での議論は必要である。しかし、そんなことは、一定の学力があればできる。従い、大学入試英語は学力テストではなく、入試資格テストとすべきと考える。読むことが全く出来なければ、入学しても無意味だから。

でも、本当に無意味なのか、それさえも疑問に思う。大学での学問についていけなければ、留年すれば済む話である。大学とは、学ぶことができ、研究することが出来る場である。学んだり、研究することについて障壁を設けること自体おかしいと思う。望めば誰でも入れる。しかし、入学した大学から認定を受け、卒業できるとは限らないというのが本来の姿だと思う。但し、大学にも考え方はある。英語はあるレベルがあれば良いが、数学については行列やベクトルを理解していなくてはならないとの選考基準を持つ大学があっても良いように思う。

AIが進み、近い将来に量子コンピュータが使われるようになるかも知れない。グローバル化は進み、嫌でも国境を越えて、様々なものが移動する。社会の格差は、世界でも日本でも拡大するように思う。そんな時代に向けて、次世代をつくっていく人たちを、どのように育て、どのように社会は受け入れていくべきかの問題であると考える。

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