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2020年7月 7日 (火)

4人を殺しても懲役7年の判決 しかし、判決には不服で即日控訴

殺人4人は、重大な犯罪だと思う。しかし、判決は懲役7年。しかも、被告はこれを不服とし即日控訴。

朝日 6月16日 津の4人死亡事故、危険運転致死傷罪適用せず 懲役7年

感覚がずれているのではと思ってしまう。この津地裁の判決文が、裁判所のWebに掲載された。

事件番号 令和元年(わ)第187号判決文

裁判官は、60km制限の道路を、この倍以上の86kmオーバーである146kmで運転しても、「その進行を制御することが困難な高速度で自動車を走行させる行為(自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律の2条2項)」には該当しないと判断した。それ故、危険運転致死傷罪ではない場合の最高刑懲役7年との判決を下した。普通の感覚からしたら、いくら片側3車線道路であっても、146kmで運転したら事故を起こす危険性が高く、しかもその事故は死亡事故の可能性を含む大事故になり得ると考えるはずだが。言葉の遊びで、刑罰を決めることはしてはならないと考える。

「ポケモンGO」をしながら運転し殺人に至った事故 でも禁錮1年4月

名古屋地裁の判決文(令和1(わ)526)はここ にあり、朝日の報道はここ にあります。本年3月23日の判決であるが、「ポケモンGO」をながら運転で行ったのであり、運転中に突発的なことがあり脇見運転となったという事情ではない。悪質な運転で死亡させたのだから、禁錮1年4月というのは、私には釈然としないのだが。

母子をはね、母親と妊娠中の子も死亡したが執行猶予判決

名古屋地裁の判決文(令和1(わ)553)はここ にあり、日経の報道はここ にあります。 母親とおなかの中の子が死亡した。当然、父親の落胆は相当のものであるはず。執行猶予3年という判決だが、甘すぎる気がするのだが、どうだろうか。

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