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2022年6月 2日 (木)

知床観光船KAZU I の事故

4月23日、北海道知床半島で26人が乗った観光船「KAZU I」が沈没し、乗客24人と乗組員2人の全員が死亡または行方不明という痛ましい事件があった。その船体が網走港で本日陸揚げされた。

陸揚げに関連してのニュースに次の報道があった。

YahooニュースTBS 「船底にはっきりと」知床観光船陸揚げで“穴”確認


船底にあいた穴ではあるが、その場所や、損傷の原因までは分からない。舵があった場所で、舵がもぎ取られてできた穴とも思える。

カシュニの滝付近で沈没とのことで、カシュニの滝とはどのような所であるのか、Google Earth Proでカシュニの滝を見てみると、このような地点である。知床半島の西北側の典型的な地形であり、海にそびえる崖。この崖をカシュニの滝が海に流れ込んでいる。海に目をやると岩場であり、風の強い日や海が荒れているときに海岸に近づくことは、座礁する危険性が高い。KAZU Iクラスの船なら、強風で海が荒れていれば、操船も困難となる。

Kashunyufall
私としては、カシュニの滝付近で船体・船側・船底のどこかが岩に衝突し、ダメージを受けて、海水が浸入し、沈没に至った可能性が高いと思う。

カシュニの滝から15km程知床半島の先端方向に行った地点に文吉港(次のGoogle Earth Pro)という非常避難用の漁港がある。ここに避難していればとの話もあるが、知床半島のほぼ先端であり、先端からは1.5km程の所である。ウトロからカシュニの滝までは直線で39.5kmであり、荒天時に危険を冒して訪れる場所ではなかったと言える。知床林道終点までウトロからの直線距離は21kmであり、道路はその1.5km先の19号番屋までと考える。カシュニの滝は、道路がなくなってから約5km先にある。秘境に行くことはワクワクするが、安全を確保しておくことは重要である。

Kashunyufallport

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