河野太郎氏の発言は面白い。だから実現して欲しい。
自民党総裁選はおもしろいと思う。 普段は、党内の意見も気にしなくてはならないが、立候補者の発言だと、自由に意見を述べることができるようだ。 興味を引かれたのは、次の発言です。
日経 9月5日 河野氏、全員が確定申告案「税の使い道に厳しい目を」
9月3日のXの投稿とは、これのことと思います。
「年末調整を廃止しすべての納税者が確定申告する」と言うのは、現在実施できていない。 各自が自分の所得を計算し、その所得に対応する税を納付するのは、当然・あたまりまえの制度と考えます。
君主が大権力を保有する君主国なら、君主や君主に仕える貴族・官吏が人民の税を決定し徴収する。 人民に税についての発言機会を与えるなんて、許せない。 共産主義・社会主義では、その国の生産物やサービスは人民に公平に分配されるので、税は不要である。 しかし、公平・公正になっているかは、貨幣価値か何か規準を使って検証する必要がある。 民主主義国家の政府活動を支えるのが税であり、税を納付するのが国民であり、税制は公平でなければならない。
日本に、確定申告の制度がある。 しかし、給与等の金額が2千万円以下、あるいは公的年金等の収入金額が4百万円以下等の場合は、確定申告の義務はない。 また、所得が課税所得の基準金額以下であっても、確定申告の義務はない。 もっとも、確定申告の義務はないが、医療費控除や寄付金控除等の適用を受けるために確定申告を提出される人は多い。 令和5年の場合、確定申告提出者2324万人のうち1350万人が還付申告であり、申告納税がある人は668万人であった。
預金利息に所得税15%(復興特別税は除外して)と地方税5%が課税されているのはご存じでしょうか? これが、累進税適用の所得扱いになれば、給与所得の人だと収入450万円程度以下なら通常の所得税の扱いの方が税が安くなる。 税率が15%+5%を越える高所得者にとっては税が高くなる話であるが、低所得者の預金利息に税を課す理由はないと考える。 上場株式に対する税も同様である。 売却損が発生し、その年は株式取引で損失発生なら、通常の所得から株式取引損失額を控除し、税が安くなって良いはずである。
国民全員がマイナンバーを持っているのだから、国民は税務申告必要データを然るべき先から入手し、申告書を作成し、申告すれば良い。 日本で土地等不動産を保有している外国人や外国企業やその他日本での所得があれば同様である。
税制改正は、税負担の軽減になる人と増加になる人が発生し、対立を生むことが常であるが、目差す将来の姿の実現に向けての税制改正は是が非でも必要である。
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