IMF World Economic OutlookとはIMF(国際通貨基金)が毎年4月と10月に発表している世界各国の経済に関する予測や分析をまとめた報告書です。 このWebページからDownloadすることが可能です。 なお、報告書をIMF WEOと略されていることが多く、本ブログでもIMF WEOと称することとします。
1) 日本の国民一人あたりGDP 世界第38位
国民一人あたりGDPは、数ある経済指標の中でも、重要な指標であります。 国の間で比較するには、元データがその国の通貨で示されていても直接の比較はできず、米ドル換算を行っての比較が通常であり、IMF WEOもそうしています。 次の表1に2025年について1位から40位までを列挙しました。 日本は、世界第38位でした。 2020年、2015年、2010年、2005年、2000年についても記載しましたが、2000年の時は、日本は第3位であり、米国の36,313ドルより豊かであったのです。

表1の40カ国には人口が少ない小国が含まれていることから、人口100万人以上の国についてチャートにしたのが次の図1です。
図1からは、日本のみが世界各国の成長や発展から取り残されていると感じます。 感じるのではなく、本当にそうなっていると思うべきであり、努力をすべきと思います。
2) 給料は上がっているのか?
給料は、ほとんど上がっていないのに、健康保険料や年金保険料の負担ばかり増えていると感じている人は多いと思う。 2000年当時は厚生年金保険料14%弱であったのが今は18.3%であり、健康保険料も協会けんぽで8.5%が9.9%になっている。
2002年以後の最低賃金の推移をチャートにしてみた。 次の図2です。
2002年当時は全国加重平均の最低賃金は663円であったのが2025年には1,121円になっている。 1.76倍であり、順当である。 しかし、ドル換算してみると様子がずいぶん変わる。 図3を参照ください。
米ドル換算をすると、2012年が一番高かったのです。 日本で暮らしているから外貨建ては無意味とは言えないのです。 通貨交換が自由であれば、どの通貨で表示しても同じである。 円貨で受け取らざるを得ず、円貨が目減りしているときは実質受取額が減少していることとなります。
2013年以後は、悲惨な状態であるとすれば、2013年とは第2次安倍内閣が始まったときであり、アベノミクスとか言われ国債の大量発行等により円貨の信頼は没落し、今も続いている。 結果、図3のドル建て最低賃金や表1、図1のドル建て一人あたりGDPにつながっている。
38位から上位に上がっていけるのは何時になるであろうか? 当面無理なのかな? しかし、生活実感からすると、図1の日本のドル建てGDPのように2000年当時から良くなっていないとも思える。 増税は容易ではないが、増税なしでは、破綻を避けられないということかなと思う。 最も、全てが同時に破綻するのではなく、部分・部分の破綻から始まり、破綻が広まっていくのかな。 悲しいブログとなってしまいました。
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